2.発作性夜間ヘモグロビン尿症
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は,PIGA変異と,その表現形質であるGPIアンカー膜蛋白欠損が分子病態の基盤をなす.PIGA変異は造血幹細胞レベルで発生し,補体感受性が亢進した変異血球がクローン性に拡大することで溶血や血栓症などPNH特有の病態を形成する.近年,補体阻害薬の導入により,補体介在性の病態理解が深まった.しかし,PNH発症の鍵を握るとされる造血不全病態は未だ謎が多い....
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          | Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 101; no. 7; pp. 1891 - 1897 | 
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| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本内科学会
    
        2012
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0021-5384 1883-2083  | 
| DOI | 10.2169/naika.101.1891 | 
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| Summary: | 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は,PIGA変異と,その表現形質であるGPIアンカー膜蛋白欠損が分子病態の基盤をなす.PIGA変異は造血幹細胞レベルで発生し,補体感受性が亢進した変異血球がクローン性に拡大することで溶血や血栓症などPNH特有の病態を形成する.近年,補体阻害薬の導入により,補体介在性の病態理解が深まった.しかし,PNH発症の鍵を握るとされる造血不全病態は未だ謎が多い. | 
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| ISSN: | 0021-5384 1883-2083  | 
| DOI: | 10.2169/naika.101.1891 |