2.甲状腺疾患 1)甲状腺腫瘍の診断とリコンビナントTSHの臨床応用

甲状腺の結節性病変は非常に頻度が高く,大部分が良性疾患であるが10%程度は悪性腫瘍である.悪性腫瘍の約9割を占める乳頭癌は超音波検査と穿刺吸引細胞診でほぼ診断がつけられるが,触診でもある程度診断が可能である.これに対して濾胞癌は良性疾患との鑑別が非常に困難であり,注意を要する.近年,甲状腺癌の残存や遠隔転移を診断するためのサイログロブリン試験およびヨードシンチグラフィーにリコンビナントTSHが使えるようになった....

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Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 101; no. 4; pp. 929 - 934
Main Author 高野, 徹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2012
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.101.929

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Summary:甲状腺の結節性病変は非常に頻度が高く,大部分が良性疾患であるが10%程度は悪性腫瘍である.悪性腫瘍の約9割を占める乳頭癌は超音波検査と穿刺吸引細胞診でほぼ診断がつけられるが,触診でもある程度診断が可能である.これに対して濾胞癌は良性疾患との鑑別が非常に困難であり,注意を要する.近年,甲状腺癌の残存や遠隔転移を診断するためのサイログロブリン試験およびヨードシンチグラフィーにリコンビナントTSHが使えるようになった.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.101.929