国産手術支援ロボット「hinotoriTM」によるロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術の導入とその治療成績
保険収載された国産の手術支援ロボットhinotoriTMサージカルロボットシステム (hinotoriTM) を使用して行った2021年11月から2022年10月までのロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術82例の周術期成績を後方視的に検討した. 骨盤リンパ節郭清は導入初期のため, 施行していない. 開腹移行はなかったが, ロボットの動作不良により手術時間の延長を2例に認めた. 手術時間, コックピット時間の中央値はそれぞれ249分, 164分, 出血量の中央値は20 mL, 切除断端陽性率はpT2, pT3でそれぞれ27%, 48%であった. 周術期合併症は11例 (13%) で認められ, Cl...
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| Published in | Japanese Journal of Endourology and Robotics Vol. 37; no. 1; pp. 125 - 130 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
2024
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| Subjects | |
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| ISSN | 2436-875X |
| DOI | 10.11302/jserjje.37.1_125 |
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| Summary: | 保険収載された国産の手術支援ロボットhinotoriTMサージカルロボットシステム (hinotoriTM) を使用して行った2021年11月から2022年10月までのロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術82例の周術期成績を後方視的に検討した. 骨盤リンパ節郭清は導入初期のため, 施行していない. 開腹移行はなかったが, ロボットの動作不良により手術時間の延長を2例に認めた. 手術時間, コックピット時間の中央値はそれぞれ249分, 164分, 出血量の中央値は20 mL, 切除断端陽性率はpT2, pT3でそれぞれ27%, 48%であった. 周術期合併症は11例 (13%) で認められ, Clavien-Dindo分類Grade 1の膀胱尿道縫合不全が5例, Grade 3は鼠径ヘルニア2例と術中小腸損傷1例であった. 早期尿禁制回復率は術後1, 3, 6カ月目でそれぞれ47, 78, 86%であった. |
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| ISSN: | 2436-875X |
| DOI: | 10.11302/jserjje.37.1_125 |