切取葉鞘接種法によって評価したイネ紋枯病に対する品種間差異

イネ紋枯病の発病程度は,気温や湿度,稈長,穂数,出穂期に影響されやすいことから,圃場において紋枯病の生理的抵抗性品種を探索することは難しい.そこで,圃場環境や諸形質の影響を受けにくい「切取葉鞘接種法」を用いてイネコアコレクションを含む106品種の抵抗性を評価した.その結果,病斑長に大きな品種間差異がみられ,7品種では病斑の伸長が全く認められなかった.その中でも,「Jarjan」と「Davaol」は,圃場検定においても罹病茎率と病斑高率が低いことから,今後の紋枯病抵抗性品種の育種に有用であると考えられた....

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Published in北陸作物学会報 Vol. 46; pp. 18 - 22
Main Authors 蛯谷, 武志, 小島, 洋一朗, 尾崎, 秀宣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北陸作物・育種学会 2011
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ISSN0388-8061
2189-7417
DOI10.19016/hokurikucs.46.0_18

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Summary:イネ紋枯病の発病程度は,気温や湿度,稈長,穂数,出穂期に影響されやすいことから,圃場において紋枯病の生理的抵抗性品種を探索することは難しい.そこで,圃場環境や諸形質の影響を受けにくい「切取葉鞘接種法」を用いてイネコアコレクションを含む106品種の抵抗性を評価した.その結果,病斑長に大きな品種間差異がみられ,7品種では病斑の伸長が全く認められなかった.その中でも,「Jarjan」と「Davaol」は,圃場検定においても罹病茎率と病斑高率が低いことから,今後の紋枯病抵抗性品種の育種に有用であると考えられた.
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.46.0_18