跨線橋点検における課題の把握と改善のための取組みの例示

SIPインフラ地域実装支援活動の経験をもとに,インフラメンテナンス分野において地方自治体等での新技術の活用(地域実装)を進める際に役立つ基本的な考え方や工夫例を示す.新技術の地域実装では,行政と民間の直接の協力が難しいという背景があるため,大学研究者の支援が有効である.このような経験を踏まえ,跨線橋の点検に関して,鉄道管理者や跨線橋点検者から聞き取り調査等を行い,夜間の限られた時間内に実施されている跨線橋点検の現状と課題についてまとめる.その結果から,跨線橋点検の効率化のための工夫や新技術開発の要件を整理し,そのイメージ例を示すとともに,パノラマウォークスルー技術の活用を取り上げる.さらに,調...

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Published inインフラメンテナンス実践研究論文集 Vol. 1; no. 1; pp. 218 - 225
Main Authors 溝部, 美幸, 六郷, 恵哲, 羽田野, 英明, 川瀬, 真弓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2022
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ISSN2436-777X
DOI10.11532/jsceim.1.1_218

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Summary:SIPインフラ地域実装支援活動の経験をもとに,インフラメンテナンス分野において地方自治体等での新技術の活用(地域実装)を進める際に役立つ基本的な考え方や工夫例を示す.新技術の地域実装では,行政と民間の直接の協力が難しいという背景があるため,大学研究者の支援が有効である.このような経験を踏まえ,跨線橋の点検に関して,鉄道管理者や跨線橋点検者から聞き取り調査等を行い,夜間の限られた時間内に実施されている跨線橋点検の現状と課題についてまとめる.その結果から,跨線橋点検の効率化のための工夫や新技術開発の要件を整理し,そのイメージ例を示すとともに,パノラマウォークスルー技術の活用を取り上げる.さらに,調査結果やイメージ例を用いた今後望まれる取り組みの例を示す.
ISSN:2436-777X
DOI:10.11532/jsceim.1.1_218