病院緑化推進の実際 国立大田病院の現況

昨今のように各種公害問題が世間をさわがせ, 人間社会をとりまく環境の保全ないしは改善ということが社会問題として大きくクローズアツプされてきた. 当院のような山陰の地方施設は, 都会とは比較にならぬ程自然環境に恵まれ, よりよい環境造成は, 必要であり, 特に病院にあつては, 適切な医療と相まち, 療養環境の適否が, 重要視される. このような観点から当院は早くから緑化推進が計画されてきた. 将来における鉄筋化後の病院環境を考慮し, 昭和43年の初めから, 初歩的な苗木作りから始めた. その方法として, 昭和45年度病院経営管理事例集に掲載してあるが, 現事務長野津茂氏の「緑化推進の一方法」にも...

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Published in医療 Vol. 27; no. 10; pp. 941 - 943
Main Author 伊藤, 美幸男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 01.10.1973
医療同好会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.27.941

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Summary:昨今のように各種公害問題が世間をさわがせ, 人間社会をとりまく環境の保全ないしは改善ということが社会問題として大きくクローズアツプされてきた. 当院のような山陰の地方施設は, 都会とは比較にならぬ程自然環境に恵まれ, よりよい環境造成は, 必要であり, 特に病院にあつては, 適切な医療と相まち, 療養環境の適否が, 重要視される. このような観点から当院は早くから緑化推進が計画されてきた. 将来における鉄筋化後の病院環境を考慮し, 昭和43年の初めから, 初歩的な苗木作りから始めた. その方法として, 昭和45年度病院経営管理事例集に掲載してあるが, 現事務長野津茂氏の「緑化推進の一方法」にも詳述してある挿木方法によるものと, また実生方法により, あるいは山野に自生している木々を集めて育て, さらに日本花の会より寄贈されたものなど, その手段方法は多様だが, これらによつて多くの若木を育て, その数は1,500本をこえた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.27.941