メチルα-エレオステアレートとフェノール類の反応に関する速度論的研究
メチルα-エレオステアレート (以下Eと略記) とm-クレゾール (以下Cと略記) の等モル配合付近における反応について速度論的検討を行った。その結果 [C] = [E] 付近で [E] の減少初速度が極小となり, [C] = [E] 前後で反応機構の異なることが推察された。Cのかわりに一官能性の2, 6-キシレノール (以下Xと略記) を用いたモデル反応の実験結果をもとにコンピュータ・シミュレーションを行い, 反応機構を推察するとともに [E] の減少初速度が配合比 (X/E) に対して極小値を有する曲線となることを確認した。さらにEとXの反応解析結果をもとにEとCの反応について考察し, ま...
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          | Published in | Japan Thermosetting Plastic Industry Association Vol. 9; no. 4; pp. 206 - 215 | 
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| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            合成樹脂工業協会
    
        1988
     Japan Thermosetting Plastics Industry Association  | 
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| ISSN | 0388-4384 2186-5361  | 
| DOI | 10.11364/networkpolymer1980.9.206 | 
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| Summary: | メチルα-エレオステアレート (以下Eと略記) とm-クレゾール (以下Cと略記) の等モル配合付近における反応について速度論的検討を行った。その結果 [C] = [E] 付近で [E] の減少初速度が極小となり, [C] = [E] 前後で反応機構の異なることが推察された。Cのかわりに一官能性の2, 6-キシレノール (以下Xと略記) を用いたモデル反応の実験結果をもとにコンピュータ・シミュレーションを行い, 反応機構を推察するとともに [E] の減少初速度が配合比 (X/E) に対して極小値を有する曲線となることを確認した。さらにEとXの反応解析結果をもとにEとCの反応について考察し, まずEとCの錯体が形成され, ついでCとEの配合モル比によってC-E-C, E-CあるいはEの二量体E-Eが生成されるという反応スキームを推定するに至った。 | 
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| ISSN: | 0388-4384 2186-5361  | 
| DOI: | 10.11364/networkpolymer1980.9.206 |