耳介形状における曲線の分析と形成外科手術用テンプレートの開発
現在の耳介の形成外科手術では,外科医の感性に基づいて月介フレームワークの形状創成が行われている。よって,その月介形状の完成度には,外科医の技術やセンスによる差が極めて大きい。山田による耳介再建手術方法では.耳介形状のテンプレートを用いて肋軟骨を削り出すことにより形状創成が行われ.その完成度は安定して高い。しかし.テンプレートの種類は基本的に一種類だけであり,患者にあった耳介フレームワークを生成することは難しい。そこで,本研究では耳介形状に着目し,様々な被験者におけるその曲線の分析と分類を行い,その結果を用いてテンプレートを製作することを目的とした。具体的には,まず被験者50名の耳介形状を撮影し...
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| Published in | Bulletin of Japanese Society for the Science of Design Vol. 57; no. 5; pp. 21 - 26 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本デザイン学会
2011
Japanese Society for the Science of Design |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0910-8173 2186-5221 |
| DOI | 10.11247/jssdj.57.21_2 |
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| Summary: | 現在の耳介の形成外科手術では,外科医の感性に基づいて月介フレームワークの形状創成が行われている。よって,その月介形状の完成度には,外科医の技術やセンスによる差が極めて大きい。山田による耳介再建手術方法では.耳介形状のテンプレートを用いて肋軟骨を削り出すことにより形状創成が行われ.その完成度は安定して高い。しかし.テンプレートの種類は基本的に一種類だけであり,患者にあった耳介フレームワークを生成することは難しい。そこで,本研究では耳介形状に着目し,様々な被験者におけるその曲線の分析と分類を行い,その結果を用いてテンプレートを製作することを目的とした。具体的には,まず被験者50名の耳介形状を撮影し,画像処理によりその輪郭曲線と対耳輪下脚部曲線を抽出した。次に,曲率プロファイルによりそれらの曲線の性質を分析し,耳介輪郭曲線3タイプ,対耳輪下脚部曲線2タイプに分類を行った。その結果から,90種類(3タイプ×2タイプ×15サイズ)のテンプレートを製作した。 |
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| ISSN: | 0910-8173 2186-5221 |
| DOI: | 10.11247/jssdj.57.21_2 |