幼児に対するコーディネーション運動が疾走、敏捷性および 跳能力に及ぼす影響

本研究は、運動教室に参加する幼児15 名を対象として、コーディネーション運動が疾走、敏捷性および跳能力にどの様な影響を与えるかを目的に検証した。運動教室は3 か月間で毎週計15 回行い、1 回目、8 回目、15 回目に測定を行った。測定項目は、10m 走、プロアジリティ2.5m 法、4 センサーアジリティ、垂直跳び、リバウンドジャンプとした。その結果、リバウンドジャンプ以外の項目で、PreよりもMidまたはPost の記録が向上した。効果量を算出した結果、多くの測定項目で運動教室前半の方が後半よりも高かった。4 センサーアジリティにおいては男女ともに最も高い値を示した。以上のことから、幼児に対...

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Published inトレーニング指導 Vol. 3; no. 1; pp. 18 - 24
Main Authors 井川, 貴裕, 岡崎, 祐介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本トレーニング指導学会 2020
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ISSN2433-6742
2434-3307
DOI10.32171/jscicoachingtraining.3.1_18

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Summary:本研究は、運動教室に参加する幼児15 名を対象として、コーディネーション運動が疾走、敏捷性および跳能力にどの様な影響を与えるかを目的に検証した。運動教室は3 か月間で毎週計15 回行い、1 回目、8 回目、15 回目に測定を行った。測定項目は、10m 走、プロアジリティ2.5m 法、4 センサーアジリティ、垂直跳び、リバウンドジャンプとした。その結果、リバウンドジャンプ以外の項目で、PreよりもMidまたはPost の記録が向上した。効果量を算出した結果、多くの測定項目で運動教室前半の方が後半よりも高かった。4 センサーアジリティにおいては男女ともに最も高い値を示した。以上のことから、幼児に対するコーディネーション運動は疾走、敏捷性および跳能力向上に一定の効果があり、運動の初期段階でより効果が高くなることが明らかとなった。リバウンドジャンプにおいては、短い接地時間の中で行われるバリスティックな跳躍動作を長期的にプログラムに加える必要がある。
ISSN:2433-6742
2434-3307
DOI:10.32171/jscicoachingtraining.3.1_18