イチジク ‘桝井ドーフィン’ の共同選果体制におけるアザミウマ類被害の出荷前検査結果と生産履歴の関係解析

イチジク果実のアザミウマ類に対する防除の実態と共同選果体制における果実検査合格(出荷開始)の早晩性との関連について明らかにするため,2020年産および2021年産の安城市と碧南市内のイチジク生産履歴を解析した.回帰分析には,「当該年次で最も早く三玉検査を合格した生産者の合格日と生産者ごと三玉検査合格日との差の日数(以下,最も早い合格日との差)」を目的変数とした.そして,薬剤の散布に関する各項目を説明変数とし,負の二項分布を誤差構造,ランダム効果を検査場所(安城・碧南)とする一般化線形混合モデルによる推定を実施した.その結果,「殺虫剤散布間隔」が最も早い合格日との差を説明することが示唆された....

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Published in樹木医学研究 Vol. 29; no. 1; pp. 11 - 19
Main Authors 杉原 巧祐, 西村 光由, 中村 遼太朗, 堀川 英則, 中根 基貴, 水谷 浩孝, 松崎 聖史, 石川 博司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 樹木医学会 31.01.2025
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ISSN1344-0268
2189-7204
DOI10.18938/treeforesthealth.29.1_11

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Summary:イチジク果実のアザミウマ類に対する防除の実態と共同選果体制における果実検査合格(出荷開始)の早晩性との関連について明らかにするため,2020年産および2021年産の安城市と碧南市内のイチジク生産履歴を解析した.回帰分析には,「当該年次で最も早く三玉検査を合格した生産者の合格日と生産者ごと三玉検査合格日との差の日数(以下,最も早い合格日との差)」を目的変数とした.そして,薬剤の散布に関する各項目を説明変数とし,負の二項分布を誤差構造,ランダム効果を検査場所(安城・碧南)とする一般化線形混合モデルによる推定を実施した.その結果,「殺虫剤散布間隔」が最も早い合格日との差を説明することが示唆された.
ISSN:1344-0268
2189-7204
DOI:10.18938/treeforesthealth.29.1_11