1. 第6回国際スポーツ脳振盪会議 up to date

スポーツ関連脳振盪の国際的なコンセンサスを形成するのが, 2001年から4年に1度開催されてきた国際スポーツ脳振盪会議である. 未曾有の世界的大流行となったCOVID-19により東京オリンピック2020だけでなく当初予定されていた第6回会議も度々延期され, 遂に2022年10月末にアムステルダムで開催された. 2023年7月には, この第6回国際スポーツ脳振盪会議で決定された内容に相当するアムステルダム声明が公表された. スポーツ関連脳振盪の定義に関する言及から, Sports-concussion assessment tool : SCATの最新版であるSCAT6やoffice asses...

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Published inJapanese Journal of Clinical Sports Medicine Vol. 32; no. 3; pp. 330 - 333
Main Authors 中山晴雄, 平元侑, 岩渕聡
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 2024
Japanese Society of Clinical Sports Medicine
一般社団法人 日本臨床スポーツ医学会
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ISSN1346-4159
2758-3767
DOI10.57474/jjcsm.32.3_330

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Summary:スポーツ関連脳振盪の国際的なコンセンサスを形成するのが, 2001年から4年に1度開催されてきた国際スポーツ脳振盪会議である. 未曾有の世界的大流行となったCOVID-19により東京オリンピック2020だけでなく当初予定されていた第6回会議も度々延期され, 遂に2022年10月末にアムステルダムで開催された. 2023年7月には, この第6回国際スポーツ脳振盪会議で決定された内容に相当するアムステルダム声明が公表された. スポーツ関連脳振盪の定義に関する言及から, Sports-concussion assessment tool : SCATの最新版であるSCAT6やoffice assessment toolであるSCOAT6, 刷新された段階的競技復帰プログラムなどメジャーアップデートの様相も垣間見える本会議の内容について概説する. 「アムステルダム声明の目標」最新の声明の目標は, 「証拠に基づいた合意形成方法を通じて, スポーツ関連の脳振盪 (SRC) に関する現行の推奨事項を更新すること」とされている.
ISSN:1346-4159
2758-3767
DOI:10.57474/jjcsm.32.3_330