平成22年度食酢の研究業績

平成22年度の食酢の研究業績を見ると,本年度も多方面に亘っている。原料及び原料処理では,昨年度と同様に種々の原料を用いて食酢を製造しており,機能性を意識したものが多かった。酢酸菌では,分離株の同定はもとより,それぞれの研究で特徴のある酢酸菌を見出しており,有用株や最適発酵条件などは食酢製造に応用してもらいたい。遺伝子では,A. pasteurianusとG. oxydansの研究が多く,酢酸発酵のメカニズムを解明する上で重要な知見と考えられる。酢酸発酵プロセスと解析では,種々の原料を用いて効率の良い発酵技術の開発が多かった。機能性については,種々の食酢の健康効果が検証されていた。今後も一層の研...

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Published in日本醸造協会誌 Vol. 106; no. 6; pp. 376 - 409
Main Author 編集部
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益財団法人 日本醸造協会 2011
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ISSN0914-7314
2186-4012
DOI10.6013/jbrewsocjapan.106.376

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Summary:平成22年度の食酢の研究業績を見ると,本年度も多方面に亘っている。原料及び原料処理では,昨年度と同様に種々の原料を用いて食酢を製造しており,機能性を意識したものが多かった。酢酸菌では,分離株の同定はもとより,それぞれの研究で特徴のある酢酸菌を見出しており,有用株や最適発酵条件などは食酢製造に応用してもらいたい。遺伝子では,A. pasteurianusとG. oxydansの研究が多く,酢酸発酵のメカニズムを解明する上で重要な知見と考えられる。酢酸発酵プロセスと解析では,種々の原料を用いて効率の良い発酵技術の開発が多かった。機能性については,種々の食酢の健康効果が検証されていた。今後も一層の研究開発と業界の発展を期待したい。
ISSN:0914-7314
2186-4012
DOI:10.6013/jbrewsocjapan.106.376