1999年臨床分離株に対するMeropenem (MEPM) の抗菌活性
1999年に全国の医療機関より収集したグラム陽性菌14菌種310株, グラム陰性菌21菌種590株, 嫌気性菌10菌種120株を対象とし, Meropenem (MEPM) の抗菌活性を対照薬剤を含めて測定するとともに, これまでに調査した1993年及び1997年臨床分離株での成績と比較してMEPMの抗菌活性の動向について検討し以下の結果を得た。 1. MEPMは, MRSA, E. faecium, E. avium, メチシリン耐性のS. epidermidis (MRSE) を除くほとんどの臨床分離株に対して優れた抗菌活性を示した。 2. 近年メタロβ-ラクタマゼの産生により高度耐性が問...
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| Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 54; no. 4; pp. 145 - 170 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
25.04.2001
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| ISSN | 0368-2781 2186-5477 |
| DOI | 10.11553/antibiotics1968b.54.145 |
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| Summary: | 1999年に全国の医療機関より収集したグラム陽性菌14菌種310株, グラム陰性菌21菌種590株, 嫌気性菌10菌種120株を対象とし, Meropenem (MEPM) の抗菌活性を対照薬剤を含めて測定するとともに, これまでに調査した1993年及び1997年臨床分離株での成績と比較してMEPMの抗菌活性の動向について検討し以下の結果を得た。 1. MEPMは, MRSA, E. faecium, E. avium, メチシリン耐性のS. epidermidis (MRSE) を除くほとんどの臨床分離株に対して優れた抗菌活性を示した。 2. 近年メタロβ-ラクタマゼの産生により高度耐性が問題となっているS. marcescensやP. aeruginosaを含むグラム陰性菌, 嫌気性菌全般に対しては, MEPMはIPM, PAPMに比較して顕著に優れた抗菌活性を示した。 3. MEPMは, 上市後5年を経過した時点においても顕著な耐性化を認めず, 開発時に確認された広域かつ強力な抗菌活性を維持していた。 |
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| ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
| DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.54.145 |