耳鼻咽喉科の次世代人材育成 ―専門医からサブスペシャリストへ 喉頭科学専門医師として医師少数地域の専門研修基幹病院統括責任者として

数多くの機能を扱う耳鼻咽喉科領域において, 喉頭科学は音声・嚥下という人間の「楽しみ」にかかわる機能を扱う領域である. これらの機能は加齢に伴い低下するため, 超高齢社会を迎えつつある国内において, 今後治療ニーズがさらに増していくことが予想されるが, 他領域と比較して専門医師は少ないのが現状である. また2017年に開始された新専門医制度に伴い, 各研修基幹病院では喉頭領域を含めた全領域の臨床だけでなく, プライマリーな耳鼻咽喉科疾患に対応できるよう, 地域医療を含めた複数環境での経験を提供できるようなプログラム編成が求められている. 喉頭科学専門医師であり, 大学の医局長を経験した後, 地...

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Published in日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 Vol. 125; no. 7; pp. 1053 - 1056
Main Author 小林, 俊樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 20.07.2022
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
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ISSN2436-5793
2436-5866
DOI10.3950/jibiinkotokeibu.125.7_1053

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Summary:数多くの機能を扱う耳鼻咽喉科領域において, 喉頭科学は音声・嚥下という人間の「楽しみ」にかかわる機能を扱う領域である. これらの機能は加齢に伴い低下するため, 超高齢社会を迎えつつある国内において, 今後治療ニーズがさらに増していくことが予想されるが, 他領域と比較して専門医師は少ないのが現状である. また2017年に開始された新専門医制度に伴い, 各研修基幹病院では喉頭領域を含めた全領域の臨床だけでなく, プライマリーな耳鼻咽喉科疾患に対応できるよう, 地域医療を含めた複数環境での経験を提供できるようなプログラム編成が求められている. 喉頭科学専門医師であり, 大学の医局長を経験した後, 地域基幹病院の診療部長として勤務している自らの経験を踏まえて「次世代育成」について述べる.
ISSN:2436-5793
2436-5866
DOI:10.3950/jibiinkotokeibu.125.7_1053