日本の山岳保護地域の森林の管理と利用

かつて日本の山岳保護地域の森林では資源利用のための樹木伐採や開発に伴う転用などの森林の過剰利用が課題であった。近年は過少利用に転じた森林と,依然として過剰利用が起きている森林が混在している。過剰利用を規制して森林を保護する制度として保安林,林地開発許可制度,保護林,自然公園などがあるほか,森林所有者の自発的な取組もみられる。過剰利用の例として大規模太陽光発電施設,過少利用により起こる事例としてレクリエーション利用の際の落枝による事故が挙げられる。過剰利用に対しては土地所有者の私権制限,過少利用に対しては所有者不明土地問題や管理からの撤退が課題である。...

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Published in地球環境 Vol. 23; no. 1-2; pp. 11 - 16
Main Author 蔵治 光一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国際環境研究協会 2018
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ISSN1342-226X
2758-3783
DOI10.57466/chikyukankyo.23.1-2_11

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Summary:かつて日本の山岳保護地域の森林では資源利用のための樹木伐採や開発に伴う転用などの森林の過剰利用が課題であった。近年は過少利用に転じた森林と,依然として過剰利用が起きている森林が混在している。過剰利用を規制して森林を保護する制度として保安林,林地開発許可制度,保護林,自然公園などがあるほか,森林所有者の自発的な取組もみられる。過剰利用の例として大規模太陽光発電施設,過少利用により起こる事例としてレクリエーション利用の際の落枝による事故が挙げられる。過剰利用に対しては土地所有者の私権制限,過少利用に対しては所有者不明土地問題や管理からの撤退が課題である。
ISSN:1342-226X
2758-3783
DOI:10.57466/chikyukankyo.23.1-2_11