オンライン試料前濃縮 - キャピラリー電気泳動法による溶存態全アルミニウムの高感度測定

キャピラリー電気泳動法（CE）による試料中のアルミニウムイオンの分離及び定量は，分析装置が市販された1990年代から様々な分析が行われてきた．しかし，通常のキャピラリー電気泳動法は測定感度が低いため，これまで試料中のアルミニウムの微量分析には，誘導結合プラズマ質量分析法（ICP-MS）と黒鉛炉原子吸光法（GFAAS）等が用いられてきた．本研究ではスタッキング法（field-amplified sample stacking）を適用したオンライン試料前濃縮（on-line preconcentration）を用い，キャピラリー電気泳動法によって3つの試料（降水，土壌溶液，渓流水）中の全アルミニウ...

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Published in分析化学 Vol. 56; no. 6; pp. 479 - 483
Main Authors 田宮, さやか, 咸, 泳植, 崔, 以松
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 2007
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ISSN0525-1931
DOI10.2116/bunsekikagaku.56.479

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Summary:キャピラリー電気泳動法（CE）による試料中のアルミニウムイオンの分離及び定量は，分析装置が市販された1990年代から様々な分析が行われてきた．しかし，通常のキャピラリー電気泳動法は測定感度が低いため，これまで試料中のアルミニウムの微量分析には，誘導結合プラズマ質量分析法（ICP-MS）と黒鉛炉原子吸光法（GFAAS）等が用いられてきた．本研究ではスタッキング法（field-amplified sample stacking）を適用したオンライン試料前濃縮（on-line preconcentration）を用い，キャピラリー電気泳動法によって3つの試料（降水，土壌溶液，渓流水）中の全アルミニウム濃度を高感度（検出限界: 1.59 ppb）で測定することができた．
ISSN:0525-1931
DOI:10.2116/bunsekikagaku.56.479