腹部大動脈瘤切迫破裂との鑑別を要したコレステロール結晶塞栓症の1例

要 旨:68歳,男性,腹部大動脈瘤の手術予定患者。大動脈の動脈硬化やプラーク付着が高度である。強い腹痛を発症したが,画像検査で異常所見なく,診断が確定できなかった。動脈瘤切迫破裂の疑いも持たれたが,のちに自然発症のコレステロール結晶塞栓症(CCE)による虚血性腸炎が原因と判明。CCEの多くは医原性誘因を有するが,自然発症例もあり,十分に認識していないと,早期に正確な診断をするのが難しい疾患と考えた。...

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Published in脈管学 Vol. 53; no. November; pp. 203 - 206
Main Authors 川原, 優, 鈴木, 耕太郎, 小林, 夕里子, 深沢, 学
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.11.2013
Subjects
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.13-00033

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Summary:要 旨:68歳,男性,腹部大動脈瘤の手術予定患者。大動脈の動脈硬化やプラーク付着が高度である。強い腹痛を発症したが,画像検査で異常所見なく,診断が確定できなかった。動脈瘤切迫破裂の疑いも持たれたが,のちに自然発症のコレステロール結晶塞栓症(CCE)による虚血性腸炎が原因と判明。CCEの多くは医原性誘因を有するが,自然発症例もあり,十分に認識していないと,早期に正確な診断をするのが難しい疾患と考えた。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.13-00033