明治後期の小学校における図画の指導法(その1) : 明治41・42年の東京府(青山)師範学校附属小学校教授細目等の分析を通しての考察

本研究は,明治時代後期におけるわが国の小学校図画教育の実態を明らかにしようと試みたものである。一小学校におけるものではあるが,首都東京にあって全国的にも影響力を持っていた東京府(青山)師範学校附属小学校の指導実態を,教授細目等教育現場に密着する文献を読み解いて,明治40年改正の小学校令施行規則・「普通教育ニ於ケル図画取調委員会」報告・国定図画教科書『鉛筆画手本』『毛筆画手本』と比較することにより,明確化した。その結果,青山師範附属小学校の実践は,図画取調委員会報告等を踏まえながらも,それを一歩進めた内容のものであった,ということが分かった。...

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Published in美術教育学:美術科教育学会誌 Vol. 27; pp. 377 - 390
Main Author 増田, 金吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 美術科教育学会 2006
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ISSN0917-771X
2424-2497
DOI10.24455/aaej.27.0_377

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Summary:本研究は,明治時代後期におけるわが国の小学校図画教育の実態を明らかにしようと試みたものである。一小学校におけるものではあるが,首都東京にあって全国的にも影響力を持っていた東京府(青山)師範学校附属小学校の指導実態を,教授細目等教育現場に密着する文献を読み解いて,明治40年改正の小学校令施行規則・「普通教育ニ於ケル図画取調委員会」報告・国定図画教科書『鉛筆画手本』『毛筆画手本』と比較することにより,明確化した。その結果,青山師範附属小学校の実践は,図画取調委員会報告等を踏まえながらも,それを一歩進めた内容のものであった,ということが分かった。
ISSN:0917-771X
2424-2497
DOI:10.24455/aaej.27.0_377