側脳室三角部に発生したhemangiopericytomaの1手術例
Hemangiopericytomaの脳室内発生はまれである.われわれは,非優位半球側脳室三角部に発生した79歳女性の症例を経験したため報告する.腫瘍は最大径60mmで脳室内出血をきたし強い周辺浮腫を伴っていた.術前血管撮影所見にて腫瘍は豊富な血行を有し,術中出血量増多が予想された.神経学的異常のうち左半側空間無視,左同名半盲は回復不能と考えられた.この2点を考慮し,出血量を抑えるため広い術野を得るべく,腫瘍に近いangular gyrusを経由し摘出を行った.腫瘍は全摘出し出血量は420mlのみであった....
Saved in:
Published in | 脳神経外科ジャーナル Vol. 21; no. 6; pp. 495 - 500 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脳神経外科コングレス
20.06.2012
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-950X 2187-3100 |
DOI | 10.7887/jcns.21.495 |
Cover
Summary: | Hemangiopericytomaの脳室内発生はまれである.われわれは,非優位半球側脳室三角部に発生した79歳女性の症例を経験したため報告する.腫瘍は最大径60mmで脳室内出血をきたし強い周辺浮腫を伴っていた.術前血管撮影所見にて腫瘍は豊富な血行を有し,術中出血量増多が予想された.神経学的異常のうち左半側空間無視,左同名半盲は回復不能と考えられた.この2点を考慮し,出血量を抑えるため広い術野を得るべく,腫瘍に近いangular gyrusを経由し摘出を行った.腫瘍は全摘出し出血量は420mlのみであった. |
---|---|
ISSN: | 0917-950X 2187-3100 |
DOI: | 10.7887/jcns.21.495 |