旅行時間の不確実性を考慮した分担・配分統合交通ネットワーク均衡モデルに関する研究:金沢都市圏への軌道系公共交通導入時の道路交通への影響分析を例に

道路交通と対比して,鉄道やLRTなどの軌道系交通機関の特徴の一つとして所要時間の正確性が挙げられる.一般に軌道系交通機関を都市圏に導入する場合の効果を分析する際には,所要時間の正確性を考慮しなければ,導入効果を過小評価する可能性があると考えられる.つまり,軌道系交通機関の導入効果やその影響をより正確に分析するためには,道路交通の旅行時間の不確実性を考慮するとともに,道路交通と軌道系公共交通との分担及び配分を統一的に行うことが必要と考えられる.そこで,本研究では,道路旅行時間の不確実性を考慮した交通手段分担及び配分を同時に行うネットワーク均衡モデルを提案する.そして,それを用いた適用例として,軌...

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Published in土木学会論文集D Vol. 65; no. 1; pp. 12 - 25
Main Authors 高山, 純一, 長尾, 一輝, 円山, 琢也, 中山, 晶一朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2009
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ISSN1880-6058
DOI10.2208/jscejd.65.12

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Summary:道路交通と対比して,鉄道やLRTなどの軌道系交通機関の特徴の一つとして所要時間の正確性が挙げられる.一般に軌道系交通機関を都市圏に導入する場合の効果を分析する際には,所要時間の正確性を考慮しなければ,導入効果を過小評価する可能性があると考えられる.つまり,軌道系交通機関の導入効果やその影響をより正確に分析するためには,道路交通の旅行時間の不確実性を考慮するとともに,道路交通と軌道系公共交通との分担及び配分を統一的に行うことが必要と考えられる.そこで,本研究では,道路旅行時間の不確実性を考慮した交通手段分担及び配分を同時に行うネットワーク均衡モデルを提案する.そして,それを用いた適用例として,軌道系公共交通の金沢都市圏への導入に対する道路交通への影響分析を例に提案モデルの試算例を示す.
ISSN:1880-6058
DOI:10.2208/jscejd.65.12