OSCGM画像再構成法を用いた骨SPECTにおける収集法の違いが画質・定量精度に与える影響

本研究ではxSPECT Boneの収集法の違いが画質および定量精度に与える影響について検討した.Computed tomography(CT)値が250 HUとなる骨等価溶液と99mTcを混合させてSIM2 Boneファントムに封入した.正常骨と腫瘍部の放射能濃度比は1 : 6とし,xSPECT Boneのstep and shoot(SS)法とcontinuous法で撮像した.Continuous法については1 viewあたりの収集時間と総収集時間をSS法に統一させた収集を行った(continuousview法,continuoustotal法).再構成画像を解析し,正常骨部の均一性,コント...

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Published in日本放射線技術学会雑誌 Vol. 80; no. 11; pp. 1191 - 1197
Main Authors 米山, 寛人, 小西, 貴広, 藤原, 克俊, 折坂, 優衣, 横内, 安慈, 澁谷, 孝行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本放射線技術学会 2024
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ISSN0369-4305
1881-4883
DOI10.6009/jjrt.2024-1455

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Summary:本研究ではxSPECT Boneの収集法の違いが画質および定量精度に与える影響について検討した.Computed tomography(CT)値が250 HUとなる骨等価溶液と99mTcを混合させてSIM2 Boneファントムに封入した.正常骨と腫瘍部の放射能濃度比は1 : 6とし,xSPECT Boneのstep and shoot(SS)法とcontinuous法で撮像した.Continuous法については1 viewあたりの収集時間と総収集時間をSS法に統一させた収集を行った(continuousview法,continuoustotal法).再構成画像を解析し,正常骨部の均一性,コントラスト,分解能,腫瘍部のrecovery coefficient(RC)および検出率を求め画質と定量精度について比較した.また均一性とコントラストの結果より,検出能の総合評価であるdetectability score(DS)が算出された.均一性はSS法,continuousview法およびcontinuoustotal法でそれぞれ29.4%,17.4%および11.1%であった.SS法とcontinuous法において分解能とRCに大きな差は認められなかったが,均一性およびコントラストはいずれの条件においてもcontinuous法が優れた.さらに検出能はSS法と比較してcontinuous法が同等もしくはそれ以上の結果を示した.
ISSN:0369-4305
1881-4883
DOI:10.6009/jjrt.2024-1455