内服困難な患者に対するゲフィチニブ投与に薬剤師が効果的に介入できた1例

【はじめに】ゲフィチニブ(商品名:イレッサ)は選択的上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤として非小細胞肺がんの適用を持つ経口の分子標的治療剤である。今回、内服困難な患者に対し薬剤師の介入によりゲフィチニブの投与が可能となった症例を経験したので報告する。 【症例】57歳女性。原発性肺腺がん、多発性脳転移、副腎増大、肝転移あり。喫煙歴。全脳照射後にカルボプラチンとパクリタキセルの化学療法を1クール施行した。その後重篤な骨髄抑制が認められたのに加え、患者のPS(performance status)の低下がみられた。点滴によるがん化学療法の継続は困難であると判断され、ゲフィチニブが投...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 56; p. 332
Main Authors 米山, 英二, 勝見, 章男, 杉浦, 洋二, 河村, 真由美, 間瀬, 悟, 祢宜田, 和正, 三浦, 崇則, 原, 徹, 岩井, 友香里
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2007
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.56.0.332.0

Cover

Abstract 【はじめに】ゲフィチニブ(商品名:イレッサ)は選択的上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤として非小細胞肺がんの適用を持つ経口の分子標的治療剤である。今回、内服困難な患者に対し薬剤師の介入によりゲフィチニブの投与が可能となった症例を経験したので報告する。 【症例】57歳女性。原発性肺腺がん、多発性脳転移、副腎増大、肝転移あり。喫煙歴。全脳照射後にカルボプラチンとパクリタキセルの化学療法を1クール施行した。その後重篤な骨髄抑制が認められたのに加え、患者のPS(performance status)の低下がみられた。点滴によるがん化学療法の継続は困難であると判断され、ゲフィチニブが投与されることになった。本患者は以前より錠剤をなかなか飲み込むことができない、水剤を服用するとむせてしまう、などの嚥下困難がみられていた。 【薬剤師による介入】薬剤管理指導を通じてゼリー状の固形物であれば摂取することができるとの情報を得ていたため、ゲフィチニブについて製剤学的なデータを検証した。添付文書より製剤の水に対する溶出率は低く、水に溶けにくいことがわかった。しかし製薬会社からの情報提供により、錠剤はフィルムコートが施されているが徐放性や腸溶性を目的としていないこと、また錠剤は容易に懸濁でき、その懸濁液を内服した場合の薬物動態は錠剤を投与した場合と比較して有意な差はなく、安全性も特に重篤な問題は認められないことが分かった。これらを総合的に判断して水で懸濁させ、とろみをつけてスプーンで投与する方法を医師に提案し、この方法による投与が採用された。医師より患者とその家族へ投与に対するインフォームドコンセントが行われた後、薬剤師が投与方法も含めた服薬指導を行い、その翌日からゲフィチニブの投与が開始された。懸濁液の調製については錠剤が崩壊しやすいようにあらかじめコーティングを破壊し水を加えたところ、錠剤は容易に崩壊したため、その作業は煩雑なものではなかった。内服開始当初は家族や看護スタッフの介助により比較的スムーズに内服できた。病態が進行していくにつれ嚥下困難も進み、内服にかかる時間も増してきたが、最終的に永眠される前日(内服開始から10日目)まで本投与方法に関わる有害事象の発現はみられなかった。 【考察】本症例に対する介入は医師より相談を受けてから投与開始まで約1日という短期間で実施された。これは一連の治療の経過を把握し、患者と継続的に関わってきたから達成できたものと考える。また本症例のように薬剤の製剤学的かつ薬物動態的な情報が治療方針を決定する上で重要な要素となり得る場合もあることから、これらの情報を分析し、情報提供を行う薬剤師の役割は大きいと考える。 【まとめ】がん化学療法は効果と副作用が近接しており、腫瘍のみならず患者の状態や治療薬の特性を考慮した投与が特に重要となる。加えて医療チームによる高度な薬学的ケアが欠かせないため、薬物を熟知した薬剤師の役割は重要なものであると考える。また本症例のように薬剤師の介入によって患者の希望に沿ったよりよい治療が行われるためにも今後も積極的に治療に参加していきたい。
AbstractList 【はじめに】ゲフィチニブ(商品名:イレッサ)は選択的上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤として非小細胞肺がんの適用を持つ経口の分子標的治療剤である。今回、内服困難な患者に対し薬剤師の介入によりゲフィチニブの投与が可能となった症例を経験したので報告する。 【症例】57歳女性。原発性肺腺がん、多発性脳転移、副腎増大、肝転移あり。喫煙歴なし。全脳照射後にカルボプラチンとパクリタキセルの化学療法を1クール施行した。その後重篤な骨髄抑制が認められたのに加え、患者のPS(performance status)の低下がみられた。点滴によるがん化学療法の継続は困難であると判断され、ゲフィチニブが投与されることになった。本患者は以前より錠剤をなかなか飲み込むことができない、水剤を服用するとむせてしまう、などの嚥下困難がみられていた。 【薬剤師による介入】薬剤管理指導を通じてゼリー状の固形物であれば摂取することができるとの情報を得ていたため、ゲフィチニブについて製剤学的なデータを検証した。添付文書より製剤の水に対する溶出率は低く、水に溶けにくいことがわかった。しかし製薬会社からの情報提供により、錠剤はフィルムコートが施されているが徐放性や腸溶性を目的としていないこと、また錠剤は容易に懸濁でき、その懸濁液を内服した場合の薬物動態は錠剤を投与した場合と比較して有意な差はなく、安全性も特に重篤な問題は認められないことが分かった。これらを総合的に判断して水で懸濁させ、とろみをつけてスプーンで投与する方法を医師に提案し、この方法による投与が採用された。医師より患者とその家族へ投与に対するインフォームドコンセントが行われた後、薬剤師が投与方法も含めた服薬指導を行い、その翌日からゲフィチニブの投与が開始された。懸濁液の調製については錠剤が崩壊しやすいようにあらかじめコーティングを破壊し水を加えたところ、錠剤は容易に崩壊したため、その作業は煩雑なものではなかった。内服開始当初は家族や看護スタッフの介助により比較的スムーズに内服できた。病態が進行していくにつれ嚥下困難も進み、内服にかかる時間も増してきたが、最終的に永眠される前日(内服開始から10日目)まで本投与方法に関わる有害事象の発現はみられなかった。 【考察】本症例に対する介入は医師より相談を受けてから投与開始まで約1日という短期間で実施された。これは一連の治療の経過を把握し、患者と継続的に関わってきたから達成できたものと考える。また本症例のように薬剤の製剤学的かつ薬物動態的な情報が治療方針を決定する上で重要な要素となり得る場合もあることから、これらの情報を分析し、情報提供を行う薬剤師の役割は大きいと考える。 【まとめ】がん化学療法は効果と副作用が近接しており、腫瘍のみならず患者の状態や治療薬の特性を考慮した投与が特に重要となる。加えて医療チームによる高度な薬学的ケアが欠かせないため、薬物を熟知した薬剤師の役割は重要なものであると考える。また本症例のように薬剤師の介入によって患者の希望に沿ったよりよい治療が行われるためにも今後も積極的に治療に参加していきたい。
【はじめに】ゲフィチニブ(商品名:イレッサ)は選択的上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤として非小細胞肺がんの適用を持つ経口の分子標的治療剤である。今回、内服困難な患者に対し薬剤師の介入によりゲフィチニブの投与が可能となった症例を経験したので報告する。 【症例】57歳女性。原発性肺腺がん、多発性脳転移、副腎増大、肝転移あり。喫煙歴。全脳照射後にカルボプラチンとパクリタキセルの化学療法を1クール施行した。その後重篤な骨髄抑制が認められたのに加え、患者のPS(performance status)の低下がみられた。点滴によるがん化学療法の継続は困難であると判断され、ゲフィチニブが投与されることになった。本患者は以前より錠剤をなかなか飲み込むことができない、水剤を服用するとむせてしまう、などの嚥下困難がみられていた。 【薬剤師による介入】薬剤管理指導を通じてゼリー状の固形物であれば摂取することができるとの情報を得ていたため、ゲフィチニブについて製剤学的なデータを検証した。添付文書より製剤の水に対する溶出率は低く、水に溶けにくいことがわかった。しかし製薬会社からの情報提供により、錠剤はフィルムコートが施されているが徐放性や腸溶性を目的としていないこと、また錠剤は容易に懸濁でき、その懸濁液を内服した場合の薬物動態は錠剤を投与した場合と比較して有意な差はなく、安全性も特に重篤な問題は認められないことが分かった。これらを総合的に判断して水で懸濁させ、とろみをつけてスプーンで投与する方法を医師に提案し、この方法による投与が採用された。医師より患者とその家族へ投与に対するインフォームドコンセントが行われた後、薬剤師が投与方法も含めた服薬指導を行い、その翌日からゲフィチニブの投与が開始された。懸濁液の調製については錠剤が崩壊しやすいようにあらかじめコーティングを破壊し水を加えたところ、錠剤は容易に崩壊したため、その作業は煩雑なものではなかった。内服開始当初は家族や看護スタッフの介助により比較的スムーズに内服できた。病態が進行していくにつれ嚥下困難も進み、内服にかかる時間も増してきたが、最終的に永眠される前日(内服開始から10日目)まで本投与方法に関わる有害事象の発現はみられなかった。 【考察】本症例に対する介入は医師より相談を受けてから投与開始まで約1日という短期間で実施された。これは一連の治療の経過を把握し、患者と継続的に関わってきたから達成できたものと考える。また本症例のように薬剤の製剤学的かつ薬物動態的な情報が治療方針を決定する上で重要な要素となり得る場合もあることから、これらの情報を分析し、情報提供を行う薬剤師の役割は大きいと考える。 【まとめ】がん化学療法は効果と副作用が近接しており、腫瘍のみならず患者の状態や治療薬の特性を考慮した投与が特に重要となる。加えて医療チームによる高度な薬学的ケアが欠かせないため、薬物を熟知した薬剤師の役割は重要なものであると考える。また本症例のように薬剤師の介入によって患者の希望に沿ったよりよい治療が行われるためにも今後も積極的に治療に参加していきたい。
Author 原, 徹
米山, 英二
間瀬, 悟
河村, 真由美
杉浦, 洋二
勝見, 章男
三浦, 崇則
祢宜田, 和正
岩井, 友香里
Author_xml – sequence: 1
  fullname: 米山, 英二
  organization: 安城更生病院 薬剤・供給部門
– sequence: 1
  fullname: 勝見, 章男
  organization: 安城更生病院 薬剤・供給部門
– sequence: 1
  fullname: 杉浦, 洋二
  organization: 安城更生病院 薬剤・供給部門
– sequence: 1
  fullname: 河村, 真由美
  organization: 安城更生病院 薬剤・供給部門
– sequence: 1
  fullname: 間瀬, 悟
  organization: 安城更生病院 薬剤・供給部門
– sequence: 1
  fullname: 祢宜田, 和正
  organization: 安城更生病院 薬剤・供給部門
– sequence: 1
  fullname: 三浦, 崇則
  organization: 安城更生病院 薬剤・供給部門
– sequence: 1
  fullname: 原, 徹
  organization: 同 呼吸器内科
– sequence: 1
  fullname: 岩井, 友香里
  organization: 安城更生病院 薬剤・供給部門
BackLink https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680495311488$$DView record in CiNii
BookMark eNo9kMtKw0AUhgdR8NYXcO028UxmMp1ZqngDwY2uwzhJakqN0rhxZ1oraFVw0YIXdFFFUEFxVVH6MtPUuvIVjETc_Ofwn4-z-EbRYLgVeghNYDAx5XkxFYZBIYpMm5lgEmKZMIBGMOdg4DyBwf-dimGUi6IiABACjDI6goLkoNa7OkkuX74uWzp-6FVa_b2ajh-T546Oz3WlriuvutrQlZauxrpa19Vm76jRbZ-mTL_5lBzeJu1HHR8nR2-966vPi_20777Xk9qdju91fKLjm--Ps26nPo6GfFmKvNzfHENr83Ors4vG8srC0uz0slG0MOaGzxjl1HWZTyRzpSckx8AZdSVed22cl8QGW0gbZB6opZQHQvlCUaV86q5zRsbQZPY3DAJHBb-JiQCLW4wDFTbBqTSeYjMZVox2ZMFztsvBpizvOrK8E6iS52ROHZs5kEUq9v-oNmTZKUryAxCrlkM
ContentType Journal Article
Copyright 2007 一般社団法人 日本農村医学会
Copyright_xml – notice: 2007 一般社団法人 日本農村医学会
DBID RYH
DOI 10.14879/nnigss.56.0.332.0
DatabaseName CiNii Complete
DatabaseTitleList

DeliveryMethod fulltext_linktorsrc
EISSN 1880-1730
EndPage 332
ExternalDocumentID 130006945106
article_nnigss_56_0_56_0_332_article_char_ja
GroupedDBID ALMA_UNASSIGNED_HOLDINGS
JSF
KQ8
RJT
RYH
ID FETCH-LOGICAL-j2118-f66484dd6f3a6dae9a810864da1bd517a35059a50a7042cce09cf9c4ccf4db863
ISSN 1880-1749
IngestDate Fri Jun 27 00:58:52 EDT 2025
Wed Sep 03 06:30:10 EDT 2025
IsDoiOpenAccess true
IsOpenAccess true
IsPeerReviewed false
IsScholarly false
Language Japanese
LinkModel OpenURL
MeetingName 日本農村医学会学術総会抄録集 第56回日本農村医学会学術総会
MergedId FETCHMERGED-LOGICAL-j2118-f66484dd6f3a6dae9a810864da1bd517a35059a50a7042cce09cf9c4ccf4db863
Notes 2F313
OpenAccessLink https://www.jstage.jst.go.jp/article/nnigss/56/0/56_0_332/_article/-char/ja
PageCount 1
ParticipantIDs nii_cinii_1390282680495311488
jstage_primary_article_nnigss_56_0_56_0_332_article_char_ja
PublicationCentury 2000
PublicationDate 2007
PublicationDateYYYYMMDD 2007-01-01
PublicationDate_xml – year: 2007
  text: 2007
PublicationDecade 2000
PublicationTitle Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu
PublicationTitleAlternate 日農医学術総会抄録集
PublicationTitle_FL 日本農村医学会学術総会抄録集
Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu
日農医学術総会抄録集
PublicationYear 2007
Publisher 一般社団法人 日本農村医学会
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Publisher_xml – name: 一般社団法人 日本農村医学会
– name: THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
SSID ssj0003306464
ssib023088343
Score 1.4500881
Snippet 【はじめに】ゲフィチニブ(商品名:イレッサ)は選択的上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤として非小細胞肺がんの適用を持つ経口の分子標的治療剤である。今...
SourceID nii
jstage
SourceType Publisher
StartPage 332
SubjectTerms ゲフィチニブ
内服困難
薬剤管理指導
Title 内服困難な患者に対するゲフィチニブ投与に薬剤師が効果的に介入できた1例
URI https://www.jstage.jst.go.jp/article/nnigss/56/0/56_0_332/_article/-char/ja
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680495311488
Volume 56
hasFullText 1
inHoldings 1
isFullTextHit
isPrint
ispartofPNX 日本農村医学会学術総会抄録集, 2007, pp.332-332
journalDatabaseRights – providerCode: PRVAFT
  databaseName: Open Access Digital Library
  customDbUrl:
  eissn: 1880-1730
  dateEnd: 99991231
  omitProxy: true
  ssIdentifier: ssj0003306464
  issn: 1880-1749
  databaseCode: KQ8
  dateStart: 20040101
  isFulltext: true
  titleUrlDefault: http://grweb.coalliance.org/oadl/oadl.html
  providerName: Colorado Alliance of Research Libraries
link http://utb.summon.serialssolutions.com/2.0.0/link/0/eLvHCXMwpR1NaxNBdKn14kUUFatWenBOkri7szs7g6fdZEMRFIQWelv2K5Ieotj24skkVrCxgocWaoseqghWUDxVlP6ZbWI9-Rd8b3aSrNSDtRCG2TfvvXkfs8y8tzMTTbsW4ac1Ch6gPDRLVp2mpYgnYSlmzKZ1nVIzxXzH7Ttseta6NWfPjY1vFHYtLS1G5fjRX8-V_I9XAQZ-xVOyR_DskCkAoA7-hRI8DOU_-Zj4NuGMcJv4jIgK4VWECI94OvEFVlxKfAqrReK6iMNNCeG4vwGp8iYPqdwa8XwFEUJWTMI9VfFMWaFE2AqiOEt8VfEGOEz25Upki3jQnV_oiyOCW5HCC-JaWAEc11M4PG9yiSekXj6q5jtEuIRbBT7A2ZOd2qiLO1THGfCpDtSpER-0qxBhSCofqIqLctmLIzlIM6JsHNFQa4BUJaGNgnm5rarEZZJVBaUaQUAL6I6itJ5DeK2AIw2C8gvJx1QO4sPMqCQyiEelPQz8wfCXzvLwAVkBh8oI38YWkA67ZViX-A4ax9WlxYDEGeFLVbg0qmcjicSHB0ua8RB_hmKiPAMbKP5gIjRpzt-QcoNJ_T8SSM7wZR8MAV2qwqV1HXQ7Djd7MEgZdqTGC3jevX5MpxQmW5g7ShAR51NmWoSpb3X5pEpVBjwtPh2a-iHyxqtzm83GvYWFss3KehlQy_pooTPcfqpe2CDHDWwW6HkBBMGgEU89BvMQep00MdWH-z3uDqcqCNw5p-omO1z0UYzk5WV1Q63UET2U68YhqWDBOw_hH97rcaLZaBTWtDNntNMqGJ1yc1nOamPz4Tmt0Xu63N9a7W1-_rm5nbU-9NvbB4-Xs9ZO79Ne1trI2t2s_SXrrGXt7azTyjrdrLPeX1nb330BOAfrH3vP3vZ2d7LW897K1_7rrR-vngB8_1u3t_wua73PWqtZ682v7y_397rntdmaP1OZLqk_ZCnNm4bBS3XGLG4lCavTkCVhKkKOf9RmJaERJbbhhBTiKRHaeujAWiCOU13EdRFbcVy3kogzekEbb95vphe1qbqZMsumka1TgVkbQZkVOiyJ0wgCEMOa0G7m9gke5LfuBEdx2oQ2CUYN4gaWEONiYolxHffSY_6HXzoW98vaqfwLDyZir2jjiw-X0kkITRajq3KQ_AZCsfvD
linkProvider Colorado Alliance of Research Libraries
openUrl ctx_ver=Z39.88-2004&ctx_enc=info%3Aofi%2Fenc%3AUTF-8&rfr_id=info%3Asid%2Fsummon.serialssolutions.com&rft_val_fmt=info%3Aofi%2Ffmt%3Akev%3Amtx%3Ajournal&rft.genre=article&rft.atitle=%E5%86%85%E6%9C%8D%E5%9B%B0%E9%9B%A3%E3%81%AA%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%B2%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%81%E3%83%8B%E3%83%96%E6%8A%95%E4%B8%8E%E3%81%AB%E8%96%AC%E5%89%A4%E5%B8%AB%E3%81%8C%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E7%9A%84%E3%81%AB%E4%BB%8B%E5%85%A5%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%9F%EF%BC%91%E4%BE%8B&rft.jtitle=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%BE%B2%E6%9D%91%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E5%AD%A6%E8%A1%93%E7%B7%8F%E4%BC%9A%E6%8A%84%E9%8C%B2%E9%9B%86&rft.au=%E7%B1%B3%E5%B1%B1%2C+%E8%8B%B1%E4%BA%8C&rft.au=%E5%8B%9D%E8%A6%8B%2C+%E7%AB%A0%E7%94%B7&rft.au=%E6%9D%89%E6%B5%A6%2C+%E6%B4%8B%E4%BA%8C&rft.au=%E6%B2%B3%E6%9D%91%2C+%E7%9C%9F%E7%94%B1%E7%BE%8E&rft.date=2007&rft.pub=%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%A4%BE%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%BE%B2%E6%9D%91%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E4%BC%9A&rft.issn=1880-1749&rft.eissn=1880-1730&rft.spage=332&rft.epage=332&rft_id=info:doi/10.14879%2Fnnigss.56.0.332.0&rft.externalDocID=article_nnigss_56_0_56_0_332_article_char_ja
thumbnail_l http://covers-cdn.summon.serialssolutions.com/index.aspx?isbn=/lc.gif&issn=1880-1749&client=summon
thumbnail_m http://covers-cdn.summon.serialssolutions.com/index.aspx?isbn=/mc.gif&issn=1880-1749&client=summon
thumbnail_s http://covers-cdn.summon.serialssolutions.com/index.aspx?isbn=/sc.gif&issn=1880-1749&client=summon