暑熱環境と人間の認知・判断・行動
認知機能は自動車の運転に不可欠である。真夏の車内温度は50℃近くに到達し、認知機能は暑熱環境への暴露によって影響を受けることから、交通安全にリスクをもたらす可能性がある。我々の先行研究では、脳波を用いた事象関連電位(P3成分)を利用し、暑熱環境下における認知機能特性について検討した。また、顔や頭部の冷却、全身冷却が温熱的不快感を軽減し、高次認知機能の回復にどのような寄与するか、そのメカニズムの検討も行った。これらの研究成果は、暑熱環境下における安全な運転環境の構築に向けた基礎的データとして活用が期待される。...
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| Published in | IATSS Review(国際交通安全学会誌) Vol. 50; no. 1; pp. 36 - 43 |
|---|---|
| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益財団法人 国際交通安全学会
30.06.2025
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0386-1104 2433-4537 |
| DOI | 10.24572/iatssreview.50.1_36 |
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| Summary: | 認知機能は自動車の運転に不可欠である。真夏の車内温度は50℃近くに到達し、認知機能は暑熱環境への暴露によって影響を受けることから、交通安全にリスクをもたらす可能性がある。我々の先行研究では、脳波を用いた事象関連電位(P3成分)を利用し、暑熱環境下における認知機能特性について検討した。また、顔や頭部の冷却、全身冷却が温熱的不快感を軽減し、高次認知機能の回復にどのような寄与するか、そのメカニズムの検討も行った。これらの研究成果は、暑熱環境下における安全な運転環境の構築に向けた基礎的データとして活用が期待される。 |
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| ISSN: | 0386-1104 2433-4537 |
| DOI: | 10.24572/iatssreview.50.1_36 |