へき地診療圏における通院手段の現状

【はじめに】当院は愛知県豊田市東部の中山間地域の医療を担う病床数203床の中規模施設である。へき地においての通院手段は重要な問題となっている。平成17年4月の市町村合併を見据え、平成16年に、運行されている公共バスについてどのように利用されているか、また利用者の満足度についてアンケート調査を実施した。今回、合併4年目を迎え、各地域での公共バス路線が整備され細やかなサービスが提供されている現状で、新バス路線の運行について改めて利用状況と満足度を調査し、前回と比較し考察したので報告する。<BR>【期間・対象・方法】平成20年2月18日~3月21日の合計26日間。<BR>午前中の外来患者、2049人...

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Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 57; p. 69
Main Authors 後藤, 継一郎, 松井, 聖純, 倉知, 保之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2008
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Subjects
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.57.0.69.0

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Abstract 【はじめに】当院は愛知県豊田市東部の中山間地域の医療を担う病床数203床の中規模施設である。へき地においての通院手段は重要な問題となっている。平成17年4月の市町村合併を見据え、平成16年に、運行されている公共バスについてどのように利用されているか、また利用者の満足度についてアンケート調査を実施した。今回、合併4年目を迎え、各地域での公共バス路線が整備され細やかなサービスが提供されている現状で、新バス路線の運行について改めて利用状況と満足度を調査し、前回と比較し考察したので報告する。<BR>【期間・対象・方法】平成20年2月18日~3月21日の合計26日間。<BR>午前中の外来患者、2049人。聞き取りでアンケート調査実施。<BR>【結果】<BR>_丸1_来院患者は豊田市(旧東西加茂及び旧豊田市)で前回とほぼ同様で来院患者の95%を占め、典型的な地域密着型の病院である。<BR>_丸2_80歳以上の患者は、前回が全体の22.5%であったのに対して今回は30.6%と約1.3倍に増えていた。また、70歳台以下の患者についてはどの年代でも減っていた。<BR>_丸3_来院手段については、自家用車及び同乗での来院が前回より4.7%減の73.6%、公共交通機関の利用は4.6%増の19.2%であった。自家用車で自分の運転で通院される方の割合に変化はなかったが、同乗で通院されている方の割合は来院でも帰院でも約5%の減少がみられた。これは公共交通機関が充実したことにより、車の免許がなく家族等に頼っていた方が、自分の足で通院できるようになったことによるものと思われる。<BR>_丸4_行政により公共交通機関の充実が図られているが、交通手段についての満足度は「満足している」という意見に「がまん」や「あきらめ」を含むと4年前と同じ94%であった。<BR>_丸5_公共バスが国道を走る稲武地区では、1日の本数を増やすことによって満足度は「満足している」という意見が前回の59.7%から82.5%へ増えたのに対し、1日の本数を増やしたが病院までの直行便が減ってしまったという旭地区では満足度が67.5%から55.8%まで減少した。<BR>【考察・まとめ】当地区では、益々高齢化は進行するものと思われ、当然、病院へかかられる高齢の住民も増えると考えられる。<BR>足助病院は、この地域の責任ある病院として、住民の方々が安心して、安全に暮らせる地域作りを目指している。行政も市町村合併から2年半かけて当地区の公共交通機関の充実を図ってきた。しかし、今回再びアンケート調査を実施してわかったことは、当地区全ての住民が満足できる整備にはならなかったことである。1日の便数を増やすなどの整備を行ったことにより受診しやすくなった地区と、逆に受診しにくくなった地区もでてきた。今回の調査全体としては、中山間地域では、公共交通機関を利用する数は若干増えてきたが、3年前と同じく大半が自家用車、同乗での来院・帰宅であった。来院される方は口々に「今は良いが、2年先、3年先に運転できるか心配」という、加齢による不安を言われ、「公共のバスでは、バス停までが遠く年寄りには利用出来ない」という事をよく耳にした。これらがこの地区で生活される方々の本当の気持ちではないかと思う。<BR> 安心して暮らせる地域作りには、これらの将来的な不安を解消する事が最も大切である。
AbstractList 【はじめに】当院は愛知県豊田市東部の中山間地域の医療を担う病床数203床の中規模施設である。へき地においての通院手段は重要な問題となっている。平成17年4月の市町村合併を見据え、平成16年に、運行されている公共バスについてどのように利用されているか、また利用者の満足度についてアンケート調査を実施した。今回、合併4年目を迎え、各地域での公共バス路線が整備され細やかなサービスが提供されている現状で、新バス路線の運行について改めて利用状況と満足度を調査し、前回と比較し考察したので報告する。<BR>【期間・対象・方法】平成20年2月18日~3月21日の合計26日間。<BR>午前中の外来患者、2049人。聞き取りでアンケート調査実施。<BR>【結果】<BR>_丸1_来院患者は豊田市(旧東西加茂及び旧豊田市)で前回とほぼ同様で来院患者の95%を占め、典型的な地域密着型の病院である。<BR>_丸2_80歳以上の患者は、前回が全体の22.5%であったのに対して今回は30.6%と約1.3倍に増えていた。また、70歳台以下の患者についてはどの年代でも減っていた。<BR>_丸3_来院手段については、自家用車及び同乗での来院が前回より4.7%減の73.6%、公共交通機関の利用は4.6%増の19.2%であった。自家用車で自分の運転で通院される方の割合に変化はなかったが、同乗で通院されている方の割合は来院でも帰院でも約5%の減少がみられた。これは公共交通機関が充実したことにより、車の免許がなく家族等に頼っていた方が、自分の足で通院できるようになったことによるものと思われる。<BR>_丸4_行政により公共交通機関の充実が図られているが、交通手段についての満足度は「満足している」という意見に「がまん」や「あきらめ」を含むと4年前と同じ94%であった。<BR>_丸5_公共バスが国道を走る稲武地区では、1日の本数を増やすことによって満足度は「満足している」という意見が前回の59.7%から82.5%へ増えたのに対し、1日の本数を増やしたが病院までの直行便が減ってしまったという旭地区では満足度が67.5%から55.8%まで減少した。<BR>【考察・まとめ】当地区では、益々高齢化は進行するものと思われ、当然、病院へかかられる高齢の住民も増えると考えられる。<BR>足助病院は、この地域の責任ある病院として、住民の方々が安心して、安全に暮らせる地域作りを目指している。行政も市町村合併から2年半かけて当地区の公共交通機関の充実を図ってきた。しかし、今回再びアンケート調査を実施してわかったことは、当地区全ての住民が満足できる整備にはならなかったことである。1日の便数を増やすなどの整備を行ったことにより受診しやすくなった地区と、逆に受診しにくくなった地区もでてきた。今回の調査全体としては、中山間地域では、公共交通機関を利用する数は若干増えてきたが、3年前と同じく大半が自家用車、同乗での来院・帰宅であった。来院される方は口々に「今は良いが、2年先、3年先に運転できるか心配」という、加齢による不安を言われ、「公共のバスでは、バス停までが遠く年寄りには利用出来ない」という事をよく耳にした。これらがこの地区で生活される方々の本当の気持ちではないかと思う。<BR> 安心して暮らせる地域作りには、これらの将来的な不安を解消する事が最も大切である。
【はじめに】当院は愛知県豊田市東部の中山間地域の医療を担う病床数203床の中規模施設である。へき地においての通院手段は重要な問題となっている。平成17年4月の市町村合併を見据え、平成16年に、運行されている公共バスについてどのように利用されているか、また利用者の満足度についてアンケート調査を実施した。今回、合併4年目を迎え、各地域での公共バス路線が整備され細やかなサービスが提供されている現状で、新バス路線の運行について改めて利用状況と満足度を調査し、前回と比較し考察したので報告する。<BR> 【期間・対象・方法】平成20年2月18日~3月21日の合計26日間。<BR> 午前中の外来患者、2049人。聞き取りでアンケート調査実施。<BR> 【結果】<BR> _丸1_来院患者は豊田市(旧東西加茂及び旧豊田市)で前回とほぼ同様で来院患者の95%を占め、典型的な地域密着型の病院である。<BR> _丸2_80歳以上の患者は、前回が全体の22.5%であったのに対して今回は30.6%と約1.3倍に増えていた。また、70歳台以下の患者についてはどの年代でも減っていた。<BR> _丸3_来院手段については、自家用車及び同乗での来院が前回より4.7%減の73.6%、公共交通機関の利用は4.6%増の19.2%であった。自家用車で自分の運転で通院される方の割合に変化はなかったが、同乗で通院されている方の割合は来院でも帰院でも約5%の減少がみられた。これは公共交通機関が充実したことにより、車の免許がなく家族等に頼っていた方が、自分の足で通院できるようになったことによるものと思われる。<BR> _丸4_行政により公共交通機関の充実が図られているが、交通手段についての満足度は「満足している」という意見に「がまん」や「あきらめ」を含むと4年前と同じ94%であった。<BR> _丸5_公共バスが国道を走る稲武地区では、1日の本数を増やすことによって満足度は「満足している」という意見が前回の59.7%から82.5%へ増えたのに対し、1日の本数を増やしたが病院までの直行便が減ってしまったという旭地区では満足度が67.5%から55.8%まで減少した。<BR> 【考察・まとめ】当地区では、益々高齢化は進行するものと思われ、当然、病院へかかられる高齢の住民も増えると考えられる。<BR> 足助病院は、この地域の責任ある病院として、住民の方々が安心して、安全に暮らせる地域作りを目指している。行政も市町村合併から2年半かけて当地区の公共交通機関の充実を図ってきた。しかし、今回再びアンケート調査を実施してわかったことは、当地区全ての住民が満足できる整備にはならなかったことである。1日の便数を増やすなどの整備を行ったことにより受診しやすくなった地区と、逆に受診しにくくなった地区もでてきた。今回の調査全体としては、中山間地域では、公共交通機関を利用する数は若干増えてきたが、3年前と同じく大半が自家用車、同乗での来院・帰宅であった。来院される方は口々に「今は良いが、2年先、3年先に運転できるか心配」という、加齢による不安を言われ、「公共のバスでは、バス停までが遠く年寄りには利用出来ない」という事をよく耳にした。これらがこの地区で生活される方々の本当の気持ちではないかと思う。<BR>  安心して暮らせる地域作りには、これらの将来的な不安を解消する事が最も大切である。
Author 松井, 聖純
倉知, 保之
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