ため池オアシス整備事業をケースとした緑地空間の住民参加型維持管理に関する研究

本研究では, 大阪府オアシス整備事業で整備されたため池をケーススタディとし, 半公的な緑地空間における計画プロセスや整備完了後の住民参加型維持管理の課題を探った。その結果, 住民参加型の維持管理では, 整備後の維持管理の担い手となりうる関連主体が計画プロセスの初期段階から参加していることが重要で, 特に, 推進協議会等の組織化が非常に有効であること。また, 整備完了後の維持管理段階においても, 維持管理組織を形成し, 役割分担の明確化によって各主体の管理負担の軽減を図るとともに, 共同作業を通じて共有意識を芽生えさせるような仕組みづくりがより大きな効果を生み出すこと等が明らかとなった。...

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Published inランドスケープ研究 Vol. 64; no. 5; pp. 839 - 844
Main Authors 下村, 泰彦, 三澤, 伴暁, 増田, 昇, 加我, 宏之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本造園学会 30.03.2001
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ISSN1340-8984
1348-4559
DOI10.5632/jila.64.839

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Summary:本研究では, 大阪府オアシス整備事業で整備されたため池をケーススタディとし, 半公的な緑地空間における計画プロセスや整備完了後の住民参加型維持管理の課題を探った。その結果, 住民参加型の維持管理では, 整備後の維持管理の担い手となりうる関連主体が計画プロセスの初期段階から参加していることが重要で, 特に, 推進協議会等の組織化が非常に有効であること。また, 整備完了後の維持管理段階においても, 維持管理組織を形成し, 役割分担の明確化によって各主体の管理負担の軽減を図るとともに, 共同作業を通じて共有意識を芽生えさせるような仕組みづくりがより大きな効果を生み出すこと等が明らかとなった。
ISSN:1340-8984
1348-4559
DOI:10.5632/jila.64.839