研究者連携システム “Ask AnyOne” その設計・実装・将来展望
本研究では,研究組織内での多様な専門性を持つ研究者間のコラボレーションを促進するための新しいシステム「Ask AnyOne」を提案する.このシステムは,研究者が自分の専門外の分野に関する質問を容易に行い,関連する専門家から迅速な回答を得ることを目的とし,新しい分野の研究に取り掛かる研究者の負担を最小限に抑え ることを目指すものである.本研究では,研究組織内で多様な専門性を持つ研究者間のコラボレーションの重要性と時間的・心理的コストを意識し,現存するシステムの問題点を改善する必要性に着目した.そこで,既存のシステムの問題点を分析し,質問と回答を通したコラボレーションに必要なシステムを設計した.そ...
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| Published in | 地質調査研究報告 Vol. 75; no. 2; pp. 73 - 81 |
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| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
06.06.2024
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| ISSN | 1346-4272 2186-490X |
| DOI | 10.9795/bullgsj.75.2_73 |
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| Summary: | 本研究では,研究組織内での多様な専門性を持つ研究者間のコラボレーションを促進するための新しいシステム「Ask AnyOne」を提案する.このシステムは,研究者が自分の専門外の分野に関する質問を容易に行い,関連する専門家から迅速な回答を得ることを目的とし,新しい分野の研究に取り掛かる研究者の負担を最小限に抑え ることを目指すものである.本研究では,研究組織内で多様な専門性を持つ研究者間のコラボレーションの重要性と時間的・心理的コストを意識し,現存するシステムの問題点を改善する必要性に着目した.そこで,既存のシステムの問題点を分析し,質問と回答を通したコラボレーションに必要なシステムを設計した.その後,シス テムの小規模な組織での運用テストを通じて,その効果と有用性を検証した.特に,質問と回答の傾向を分析し,システムの有効性と今後の展望について考察した.このシステムは,研究者間のコミュニケーションと協力を容易にすることで,研究の質と効率を向上させる可能性を有している. |
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| ISSN: | 1346-4272 2186-490X |
| DOI: | 10.9795/bullgsj.75.2_73 |