局麻下経鼻手術による声門下肉芽腫切除例

一方の鼻腔から電子内視鏡を挿入して喉頭をモニターしつつ他方の鼻腔から可撓性チューブを挿入して病変を鉗除する経鼻的喉頭手術を、比較的大きな声門下肉芽腫例に行った。局麻下で坐位のまま、ピースバイピースに病変の大部分を鉗除した結果、呼吸困難は消失し嗄声も改善した。術後、残存病変は徐々に縮小し、4カ月後に消失した。本手術により気管切開が回避され、満足すべき結果が得られた。本症例は低侵襲手術として経鼻的喉頭手術の有用性を明示する臨床例の一つと考えられた。...

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Published in耳鼻と臨床 Vol. 51; no. 5; pp. 370 - 373
Main Authors 山下, 勝, 安里, 亮, 池田, 晴人, 田中, 信三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 20.09.2005
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ISSN0447-7227
2185-1034
DOI10.11334/jibi1954.51.5_370

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Summary:一方の鼻腔から電子内視鏡を挿入して喉頭をモニターしつつ他方の鼻腔から可撓性チューブを挿入して病変を鉗除する経鼻的喉頭手術を、比較的大きな声門下肉芽腫例に行った。局麻下で坐位のまま、ピースバイピースに病変の大部分を鉗除した結果、呼吸困難は消失し嗄声も改善した。術後、残存病変は徐々に縮小し、4カ月後に消失した。本手術により気管切開が回避され、満足すべき結果が得られた。本症例は低侵襲手術として経鼻的喉頭手術の有用性を明示する臨床例の一つと考えられた。
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi1954.51.5_370