近位下行置換術後残存解離性胸腹部大動脈瘤切迫破裂に対して2期的血管内治療にて救命した1例
今回われわれは12年前に胸部下行大動脈置換術が施行された74歳女性における残存解離性胸腹部大動脈瘤切迫破裂に対し,胸部ステントグラフト内挿術(TEVAR)にてEntry閉鎖を行った後に追加TEVARおよび腹部ステントグラフト内挿術(EVAR)にてRe-entry閉鎖を行い良好な結果を得た。開胸手術が困難な遺残解離性大動脈瘤切迫破裂に対する治療法としては血管内治療は有用な一つの選択肢と考えられた。しかし,長期成績が不明なため注意深い経過観察が必要である。...
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| Published in | 脈管学 Vol. 60; no. 8; pp. 141 - 144 |
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| Main Authors | , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本脈管学会
10.08.2020
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| Subjects | |
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| ISSN | 0387-1126 1880-8840 |
| DOI | 10.7133/jca.20-00027 |
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| Summary: | 今回われわれは12年前に胸部下行大動脈置換術が施行された74歳女性における残存解離性胸腹部大動脈瘤切迫破裂に対し,胸部ステントグラフト内挿術(TEVAR)にてEntry閉鎖を行った後に追加TEVARおよび腹部ステントグラフト内挿術(EVAR)にてRe-entry閉鎖を行い良好な結果を得た。開胸手術が困難な遺残解離性大動脈瘤切迫破裂に対する治療法としては血管内治療は有用な一つの選択肢と考えられた。しかし,長期成績が不明なため注意深い経過観察が必要である。 |
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| ISSN: | 0387-1126 1880-8840 |
| DOI: | 10.7133/jca.20-00027 |