静脈硬化性大腸炎の1例
症例は52歳男性.約2年にわたる下痢と腹痛を主訴に当院を受診した.下部消化管内視鏡にて,青白色調の粘膜を呈し,多発不整形潰瘍,アフタ,びらんを認めたため,精査目的に入院となった.腹部単純X線検査,CT検査では上行結腸から下行結腸に沿い石灰化を認めた.また,注腸検査にて同部に拇指圧痕像,鉛管状の狭小化を認めた.以上の所見より静脈硬化性大腸炎の診断確定後,現在まで,保存的加療を継続中である. 本疾患は,比較的まれな疾患であり,若干の文献的考察を加えて,報告する....
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| Published in | 日本大腸肛門病学会雑誌 Vol. 57; no. 4; pp. 220 - 224 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本大腸肛門病学会
2004
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0047-1801 1882-9619 |
| DOI | 10.3862/jcoloproctology.57.220 |
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| Summary: | 症例は52歳男性.約2年にわたる下痢と腹痛を主訴に当院を受診した.下部消化管内視鏡にて,青白色調の粘膜を呈し,多発不整形潰瘍,アフタ,びらんを認めたため,精査目的に入院となった.腹部単純X線検査,CT検査では上行結腸から下行結腸に沿い石灰化を認めた.また,注腸検査にて同部に拇指圧痕像,鉛管状の狭小化を認めた.以上の所見より静脈硬化性大腸炎の診断確定後,現在まで,保存的加療を継続中である. 本疾患は,比較的まれな疾患であり,若干の文献的考察を加えて,報告する. |
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| ISSN: | 0047-1801 1882-9619 |
| DOI: | 10.3862/jcoloproctology.57.220 |