Lactobacillus plantarum ONRICb0240は健康成人の唾液IgA量を高める

本研究では植物発酵食品由来の乳酸菌Lactobacillus plantarum ONRIC b0240株(以下L.p.b0240)の21日間継続摂取が健康成人女性の唾液及び糞便総IgA量に及ぼす影響を検討した。被験者は水摂取群(対照)、L.p.b0240(2x109 CFU)摂取群、L.p.b0240(2x1010 CFU)摂取群に割り付けた。唾液総IgA増加量は、2x109 CFU摂取群、2x10l0 CFU摂取群ともに上昇し、21日間摂取では水摂取群に比べ統計学的に有意に高値を示した。糞便総IgA増加量は、個々のばらつきが大きかったために有意差は認められなかったが、2x109 CFU摂取...

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Published in日本乳酸菌学会誌 Vol. 17; no. 2; pp. 132 - 137
Main Authors 三原, 修一, 山平, 聡子, 岡松, 洋, 赤星, 亜朱香, 戸羽, 正道, 竹原, 美沙, 鶴田, 容子, 南, 久則, 小谷, 吉史, 岸, 和正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本乳酸菌学会 2006
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ISSN1343-327X
2186-5833
DOI10.4109/jslab.17.132

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Summary:本研究では植物発酵食品由来の乳酸菌Lactobacillus plantarum ONRIC b0240株(以下L.p.b0240)の21日間継続摂取が健康成人女性の唾液及び糞便総IgA量に及ぼす影響を検討した。被験者は水摂取群(対照)、L.p.b0240(2x109 CFU)摂取群、L.p.b0240(2x1010 CFU)摂取群に割り付けた。唾液総IgA増加量は、2x109 CFU摂取群、2x10l0 CFU摂取群ともに上昇し、21日間摂取では水摂取群に比べ統計学的に有意に高値を示した。糞便総IgA増加量は、個々のばらつきが大きかったために有意差は認められなかったが、2x109 CFU摂取群、2x1010 CFU摂取群はいずれも21日間摂取により高値を示した。なお、被験物摂取による副作用は認められなかった。以上のことから、L.p.b0240の継続摂取は粘膜免疫を高め、生体防御に寄与することが示唆された。
ISSN:1343-327X
2186-5833
DOI:10.4109/jslab.17.132