橈骨頭・頚部骨折を合併した経肘頭脱臼骨折の治療経験
橈骨頭・頚部骨折を合併した経肘頭脱臼骨折5例5肘を対象とした.検討項目として,骨折型,治療方法,手術待機期間,観察期間,関節可動域(肘関節屈曲・伸展,前腕回内・回外).JOAスコアを評価した.経肘頭脱臼骨折においてMI分類A-IIが1例,P-IIが4例であった.肘頭骨折に関して全例ロッキングプレートで骨接合を行った.橈骨頭・頚部骨折はMason分類Type2が3例,Type3が2例で,Type2の3例の内1例は骨接合,1例は保存,1例は骨片摘出を行った.Type3の2例は人工橈骨頭置換を行った.平均手術待機期間は13日,平均観察期間は15.8か月,平均関節可動域は肘関節屈曲123° 伸展-16...
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          | Published in | 日本肘関節学会雑誌 Vol. 29; no. 2; pp. 108 - 112 | 
|---|---|
| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本肘関節学会
    
        2022
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1349-7324 2434-2262  | 
| DOI | 10.24810/jelbow.29.2_108 | 
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| Summary: | 橈骨頭・頚部骨折を合併した経肘頭脱臼骨折5例5肘を対象とした.検討項目として,骨折型,治療方法,手術待機期間,観察期間,関節可動域(肘関節屈曲・伸展,前腕回内・回外).JOAスコアを評価した.経肘頭脱臼骨折においてMI分類A-IIが1例,P-IIが4例であった.肘頭骨折に関して全例ロッキングプレートで骨接合を行った.橈骨頭・頚部骨折はMason分類Type2が3例,Type3が2例で,Type2の3例の内1例は骨接合,1例は保存,1例は骨片摘出を行った.Type3の2例は人工橈骨頭置換を行った.平均手術待機期間は13日,平均観察期間は15.8か月,平均関節可動域は肘関節屈曲123° 伸展-16° 前腕回内64° 回外88° であった.平均JOAスコアは79点であった.本骨折での治療として橈骨が先か,尺骨が先かは依然議論の余地はあるが,今回尺骨の再建を優先し手術を行った結果を報告する. | 
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| ISSN: | 1349-7324 2434-2262  | 
| DOI: | 10.24810/jelbow.29.2_108 |