がん患者の健康関連QOL(HR-QOL)の測定
家族性腫瘍家系員に対する支援目標として,従来からのがん死の予防に加え,健康関連QOL(HR-QOL)の向上を考慮する必要がある.本稿では,QOL の測定に関して代表的成書をもとに説明した.QOL の測定については,QOL の定義が定まっていないことから,測定者がその定義を明確にして尺度を選択する必要があることを強調した.どんな場合にQOL 測定が必要になるのかとその理由について概観し,理由に関しては,とくに臨床試験においてQOL を測定する意義について説明した.家族性腫瘍を含むがん患者に適用できる代表的なQOL 評価尺度のうち,現段階で日本語版が利用できるものについて,包括的尺度と,疾患あるい...
Saved in:
| Published in | 家族性腫瘍 Vol. 6; no. 2; pp. 58 - 61 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本家族性腫瘍学会
2006
一般社団法人日本遺伝性腫瘍学会 The Japanese Society for Hereditary Tumors |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1346-1052 2189-6674 |
| DOI | 10.18976/jsft.6.2_58 |
Cover
| Summary: | 家族性腫瘍家系員に対する支援目標として,従来からのがん死の予防に加え,健康関連QOL(HR-QOL)の向上を考慮する必要がある.本稿では,QOL の測定に関して代表的成書をもとに説明した.QOL の測定については,QOL の定義が定まっていないことから,測定者がその定義を明確にして尺度を選択する必要があることを強調した.どんな場合にQOL 測定が必要になるのかとその理由について概観し,理由に関しては,とくに臨床試験においてQOL を測定する意義について説明した.家族性腫瘍を含むがん患者に適用できる代表的なQOL 評価尺度のうち,現段階で日本語版が利用できるものについて,包括的尺度と,疾患あるいは状態に特異的な尺度の両方をあげ,それぞれの特徴を述べた. |
|---|---|
| ISSN: | 1346-1052 2189-6674 |
| DOI: | 10.18976/jsft.6.2_58 |