脊髄脊椎外科の未来を開く三次元コンピューター技術

三次元コンピューター技術の進歩は, 手術のプランニング, シミュレーション, ナビゲーションの領域で技術革新をもたらしたが, 本論文ではわれわれの脊椎外科分野における取り組みを紹介する. 脊椎固定術において, 術前に3Dビューワーでスクリューの設置部位を決定し, 3Dプリンターで椎弓に密着するスクリューガイドテンプレートを作成, 術中に正確なスクリュー誘導を実施している. また, 工業用モデリングソフトと3Dチタンプリンターを使用して新規のオーダーメイド脊椎制動具を開発し, 臨床試験に向けて準備中である. これらは医工連携により実現したプロジェクトであり, 今後も産学官が一体となった取り組みが...

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Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 24; no. 5; pp. 318 - 326
Main Authors 渡部, 直子, 内田, 富士夫, 神志那, 弘明, 井上, 望, 東山, 巨樹, 菅原, 卓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科コングレス 2015
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ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.24.318

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Summary:三次元コンピューター技術の進歩は, 手術のプランニング, シミュレーション, ナビゲーションの領域で技術革新をもたらしたが, 本論文ではわれわれの脊椎外科分野における取り組みを紹介する. 脊椎固定術において, 術前に3Dビューワーでスクリューの設置部位を決定し, 3Dプリンターで椎弓に密着するスクリューガイドテンプレートを作成, 術中に正確なスクリュー誘導を実施している. また, 工業用モデリングソフトと3Dチタンプリンターを使用して新規のオーダーメイド脊椎制動具を開発し, 臨床試験に向けて準備中である. これらは医工連携により実現したプロジェクトであり, 今後も産学官が一体となった取り組みが必要である.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.24.318