脂肪肉腫との鑑別を要した胸壁脂肪腫の 1 例

症例は 61 歳の女性.胸部異常陰影を指摘されて当院を紹介受診した.胸部 CT で右第 7 肋間から胸腔内に突出する 4.5 cm 大の辺縁不整な腫瘤影を認め,一部胸壁に浸潤している様に発育していた.胸壁脂肪肉腫も考慮し,手術を施行.肋骨を切断のうえ十分な切除範囲をもって完全摘出した.病理診断は脂肪腫であり砂時計型の経胸壁型と考えられた.術後は特に問題なく経過し,術後第 7 病日に退院,現在再発の兆候もなく外来通院中である....

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Published in日大医学雑誌 Vol. 72; no. 2; pp. 113 - 115
Main Authors 村松, 高, 日暮, 亮太, 石本, 真一郎, 四万村, 三恵, 田中, 洋子, 諸岡, 宏明, 竹下, 伸二, 塩野, 元美, 古市, 基彦, 西井, 竜彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.04.2013
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ISSN0029-0424
1884-0779
DOI10.4264/numa.72.113

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Summary:症例は 61 歳の女性.胸部異常陰影を指摘されて当院を紹介受診した.胸部 CT で右第 7 肋間から胸腔内に突出する 4.5 cm 大の辺縁不整な腫瘤影を認め,一部胸壁に浸潤している様に発育していた.胸壁脂肪肉腫も考慮し,手術を施行.肋骨を切断のうえ十分な切除範囲をもって完全摘出した.病理診断は脂肪腫であり砂時計型の経胸壁型と考えられた.術後は特に問題なく経過し,術後第 7 病日に退院,現在再発の兆候もなく外来通院中である.
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.72.113