脳室内出血にて発症したレンズ核線条体動脈末梢部動脈瘤の1例

脳室内出血にて発症したレンズ核線条体動脈末梢部動脈瘤に対して経過観察にて良好な結果を得た1例を報告する.  本疾患の報告はまれであるが, 原因不明の脳室内出血の原因として本疾患も鑑別に挙げる必要がある. 自己免疫疾患やもやもや病に合併した例が報告されているが, 感染性動脈瘤の報告はない. 治療に関して, クリッピングやコイル塞栓術が施行された例もあるが, 本例と同様に経過観察で消失した報告も散見されるため, 保存的治療も選択肢の1つとして考慮すべきである....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 25; no. 3; pp. 252 - 257
Main Authors 松下, 展久, 平井, 聡, 木下, 景太, 宇野, 昌明, 安積, 麻衣, 松原, 俊二, 戸井, 宏行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科コングレス 2016
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.25.252

Cover

More Information
Summary:脳室内出血にて発症したレンズ核線条体動脈末梢部動脈瘤に対して経過観察にて良好な結果を得た1例を報告する.  本疾患の報告はまれであるが, 原因不明の脳室内出血の原因として本疾患も鑑別に挙げる必要がある. 自己免疫疾患やもやもや病に合併した例が報告されているが, 感染性動脈瘤の報告はない. 治療に関して, クリッピングやコイル塞栓術が施行された例もあるが, 本例と同様に経過観察で消失した報告も散見されるため, 保存的治療も選択肢の1つとして考慮すべきである.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.25.252