T2反転画像が髄液漏出点の描出に有用であった脳脊髄液漏出症の1例

脳脊髄液漏出症は諸検査を施行しても硬膜破綻部位の同定が困難である場合が少なくない. 治療方針決定のためにも硬膜破綻部位の同定に特異度の高い検出法が必要である. 今回, T2*反転画像で硬膜外髄液漏出がくも膜下腔と連続する所見が得られ, 硬膜破綻部位を推定できた. これは腰椎穿刺手技や薬剤が不要で, 単時間かつ非侵襲的に施行可能な単純MRI検査である. さらに硬膜修復の程度までも把握でき, 治療のみならず治療効果判定にも有用であった....

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Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 23; no. 6; pp. 504 - 509
Main Authors 中尾, 直之, 林, 宣秀, 山家, 弘雄, 三木, 潤一郎, 仲, 寛, 今栄, 信治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科コングレス 2014
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ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.23.504

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Summary:脳脊髄液漏出症は諸検査を施行しても硬膜破綻部位の同定が困難である場合が少なくない. 治療方針決定のためにも硬膜破綻部位の同定に特異度の高い検出法が必要である. 今回, T2*反転画像で硬膜外髄液漏出がくも膜下腔と連続する所見が得られ, 硬膜破綻部位を推定できた. これは腰椎穿刺手技や薬剤が不要で, 単時間かつ非侵襲的に施行可能な単純MRI検査である. さらに硬膜修復の程度までも把握でき, 治療のみならず治療効果判定にも有用であった.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.23.504