下腿回旋可動域計測における最終域感の判断となる抵抗値の検討 開発した下腿回旋可動域計測器を用いて

【目的】臨床で簡便に使用可能な下腿回旋可動域計測器を開発し,客観的な判断基準に基づき下腿回旋可動域計測を実施する為に,可動最終域感の判断となる抵抗値を検討することである。【対象】健常成人10名とした。【方法】計測器を製作し,抵抗値を1Nずつ増加させながら角度を記録し,角度変化がおこらない時点を最 終域と判断した。抵抗値は,最終的に実測値にモーメントアーム長を乗じた値を用いた。【結果】下腿内旋角度は20.0±7.8°であり,最終域での抵抗値は3.3~4.0Nmとなった。下腿外旋角度は42.8 ±11.6°であり,最終域での抵抗値は3.0~4.3Nmとなった。【結語】可動最終域感を判断する抵抗値に...

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Published in東北理学療法学 Vol. 32; no. 32; pp. 1 - 6
Main Authors 鈴木, 博人, 我妻, 昂樹, 榊, 望, 藤澤, 宏幸, 川上, 真吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会 2020
日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
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ISSN0915-2180
2189-5686
DOI10.15049/artsjpta.32.0_1

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Summary:【目的】臨床で簡便に使用可能な下腿回旋可動域計測器を開発し,客観的な判断基準に基づき下腿回旋可動域計測を実施する為に,可動最終域感の判断となる抵抗値を検討することである。【対象】健常成人10名とした。【方法】計測器を製作し,抵抗値を1Nずつ増加させながら角度を記録し,角度変化がおこらない時点を最 終域と判断した。抵抗値は,最終的に実測値にモーメントアーム長を乗じた値を用いた。【結果】下腿内旋角度は20.0±7.8°であり,最終域での抵抗値は3.3~4.0Nmとなった。下腿外旋角度は42.8 ±11.6°であり,最終域での抵抗値は3.0~4.3Nmとなった。【結語】可動最終域感を判断する抵抗値については,おおよそ4.0Nmが基準となる可能性がある
ISSN:0915-2180
2189-5686
DOI:10.15049/artsjpta.32.0_1