超選択的動注化学放射線療法・舌亜全摘後再発例に対する救済手術の経験

切除可能進行舌癌症例に初期治療として超選択的動注化学放射線療法後の局所再々発に対して救済手術 (遊離再建あり) を施行した 38 歳、女性の症例を経験した。喉頭摘出を余儀なくされ、組織瘢痕の程度が強いため、下顎正中離断が必要であった。臓器温存治療後の再発時における救済手術は機能喪失を余儀なくされ、高い合併症率と低い根治率を併せ持つ。選択的動注後の救済手術についての報告は少なく不明な点が多いが一般的な同時併用化学放射線療法後の救済手術についてよく理解した上で手術に臨むことが大切である。...

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Published in耳鼻と臨床 Vol. 59; no. 1; pp. 31 - 36
Main Authors 高野, 篤, 田中, 克己, 高橋, 晴雄, 石丸, 幸太朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 20.01.2013
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ISSN0447-7227
2185-1034
DOI10.11334/jibi.59.31

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Summary:切除可能進行舌癌症例に初期治療として超選択的動注化学放射線療法後の局所再々発に対して救済手術 (遊離再建あり) を施行した 38 歳、女性の症例を経験した。喉頭摘出を余儀なくされ、組織瘢痕の程度が強いため、下顎正中離断が必要であった。臓器温存治療後の再発時における救済手術は機能喪失を余儀なくされ、高い合併症率と低い根治率を併せ持つ。選択的動注後の救済手術についての報告は少なく不明な点が多いが一般的な同時併用化学放射線療法後の救済手術についてよく理解した上で手術に臨むことが大切である。
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi.59.31