耳鼻咽喉科領域感染症に対するRU 28965の臨床的検討

• Published in: CHEMOTHERAPY Vol. 36; no. Supplement4; pp. 474 - 477
• Main Authors: 大西, 信治郎, 小林, 恵子, 伊藤, 依子
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1988
• ISSN: 0009-3165; 1884-5894
• DOI: 10.11250/chemotherapy1953.36.Supplement4_474

新しく開発された経口マクロライド系抗生物質RU 28965を耳鼻咽喉科領域感染症に対して使用し, その有効性, 安全性について検討を行った。対象は急性中耳炎2例, 慢性中耳炎の急性増悪症10例, 急性扁桃炎1例の計13例であった。投与方法は1回100-150mgを1日2-3回経口的に5-10日間で行った。臨床効果は著効3例, 有効7例, 無効3例で有効率は76.9%であった。 分離菌はS.aureus 6株, P.aeruginosa, S.pneumoniae, S.milleri, S.agalactiae, A.calcoaceticus, P.putida, M.osloensis各1株であり, 消失率は70.0%であった。 副作用および臨床検査値異常は認められなかった。