RU 28965の基礎的・臨床的検討

RU 28965はエリスロマイシンから半合成されたマクロライド系抗生物質であり, 胃酸抵抗性であるために腸管よりの吸収が良いことをその特質とする。エリスロマイシンよりも半減期が長く高い血中濃度が持続するが, 抗菌力は同程度であるといわれる。第1相試験や臨床試験でヘモグロビンが低下する症例がみられたため, コロニー法によるクロナールアッセイを行ってこの原因を検討したところ, RU 28965は赤血球系造血幹細胞を選択的に抑制した。 呼吸器系疾患について臨床的検討を行った結果, 有効率が65%という良好な結果が得られた。...

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Published inCHEMOTHERAPY Vol. 36; no. Supplement4; pp. 293 - 300
Main Authors 深田, 智子, 片平, 潤一, 熊田, 徹平, 坂本, 保巳, 清水, 喜八郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 1988
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ISSN0009-3165
1884-5894
DOI10.11250/chemotherapy1953.36.Supplement4_293

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Summary:RU 28965はエリスロマイシンから半合成されたマクロライド系抗生物質であり, 胃酸抵抗性であるために腸管よりの吸収が良いことをその特質とする。エリスロマイシンよりも半減期が長く高い血中濃度が持続するが, 抗菌力は同程度であるといわれる。第1相試験や臨床試験でヘモグロビンが低下する症例がみられたため, コロニー法によるクロナールアッセイを行ってこの原因を検討したところ, RU 28965は赤血球系造血幹細胞を選択的に抑制した。 呼吸器系疾患について臨床的検討を行った結果, 有効率が65%という良好な結果が得られた。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.36.Supplement4_293