胸壁原発の悪性リンパ腫の1例
胸壁発生悪性リンパ腫 (Non-Hodgkin lymphoma, NHL) の発症は, 従来, 結核性膿胸やEBウイルスとの関連が指摘されてきており予後も不良である.自験例は, 結核や膿胸の既往がなく, EBウイルス抗体価にも異常値を認めなかった悪性リンパ腫 (非ポジキンリンパ腫, びまん性大細胞型, B細胞型) であり, 左第11肋骨を中心とした胸腹壁に限局性に発生し, 胸腹壁および横隔膜合併切除により切除しえた.病理学的に完全摘出され2年半たった現在も再発を認めておらず興味深く報告した....
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Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 13; no. 5; pp. 665 - 669 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
1999
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Subjects | |
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ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.13.665 |
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Summary: | 胸壁発生悪性リンパ腫 (Non-Hodgkin lymphoma, NHL) の発症は, 従来, 結核性膿胸やEBウイルスとの関連が指摘されてきており予後も不良である.自験例は, 結核や膿胸の既往がなく, EBウイルス抗体価にも異常値を認めなかった悪性リンパ腫 (非ポジキンリンパ腫, びまん性大細胞型, B細胞型) であり, 左第11肋骨を中心とした胸腹壁に限局性に発生し, 胸腹壁および横隔膜合併切除により切除しえた.病理学的に完全摘出され2年半たった現在も再発を認めておらず興味深く報告した. |
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ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.13.665 |