食道ステント18例の検討
切除不能食道癌に対し食道ステントを挿入しても経口摂取が改善しない症例があるため, 18症例に対して挿入前のperformance status (以下PS),挿入後の自覚症状や経口摂取量を検討.挿入前PSは, PS0が3例, PS1が7例, PS2が3例, PS3が2例, PS4が3例であった.挿入後の自覚症状の改善は14例に認めたが, 4例では改善しなかった.挿入前PS毎の挿入後の経口摂取量は, PS0が83±17%, PS1が94±6%, PS2が53±29%, PS3が15±5%, PS4が37±32%であった.改善しなかった症例は,挿入前PS2が1例, PS3が1例, PS4が2例(こ...
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          | Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 65; no. 4; pp. 874 - 877 | 
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| Main Authors | , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本臨床外科学会
    
        25.04.2004
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1345-2843 1882-5133  | 
| DOI | 10.3919/jjsa.65.874 | 
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| Summary: | 切除不能食道癌に対し食道ステントを挿入しても経口摂取が改善しない症例があるため, 18症例に対して挿入前のperformance status (以下PS),挿入後の自覚症状や経口摂取量を検討.挿入前PSは, PS0が3例, PS1が7例, PS2が3例, PS3が2例, PS4が3例であった.挿入後の自覚症状の改善は14例に認めたが, 4例では改善しなかった.挿入前PS毎の挿入後の経口摂取量は, PS0が83±17%, PS1が94±6%, PS2が53±29%, PS3が15±5%, PS4が37±32%であった.改善しなかった症例は,挿入前PS2が1例, PS3が1例, PS4が2例(このPS3, 4の3例は癌による衰弱のためPSが低下)であった.ステント挿入の合併症は,出血を1例,脱落を3例,上室性頻拍を1例認めた.癌による衰弱でPSが不良な症例では充分な効果が得られない場合もあり,慎重な適応決定が必要である. | 
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| ISSN: | 1345-2843 1882-5133  | 
| DOI: | 10.3919/jjsa.65.874 |