近赤外分光法による搾乳時乳質の連続測定(第2報) 搾乳時の乳質の測定精度

第1報にて,試作した乳質測定装置を用いて静置した状態で生乳の乳成分を高い精度で測定できることがわかった。本報では実際の搾乳時に本装置を用いて,乳質(乳成分 : 乳脂肪,乳タンパク質,乳糖)の測定を行った。その結果,乳脂肪の測定精度は決定係数r2=0.94,標準誤差SEP=0.55%,乳タンパク質の測定精度はr2=0.80,SEP=0.13%,乳糖の測定精度はr2=0.83,SEP=0.09%と,いずれも良好であった。さらに,試作した装置により搾乳時の乳成分をリアルタイムに測定することができた。また,乳質測定装置で測定した乳成分と搾乳時の乳量から搾乳1回分の乳成分を算出したところ,実測値と良く一...

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Published in農業機械学会誌 Vol. 71; no. 3; pp. 3_63 - 3_69
Main Authors 夏賀, 元康, 中辻, 浩喜, 川村, 周三, 川崎, 正隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 農業食料工学会 2009
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ISSN0285-2543
1884-6025
DOI10.11357/jsam.71.3_63

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Summary:第1報にて,試作した乳質測定装置を用いて静置した状態で生乳の乳成分を高い精度で測定できることがわかった。本報では実際の搾乳時に本装置を用いて,乳質(乳成分 : 乳脂肪,乳タンパク質,乳糖)の測定を行った。その結果,乳脂肪の測定精度は決定係数r2=0.94,標準誤差SEP=0.55%,乳タンパク質の測定精度はr2=0.80,SEP=0.13%,乳糖の測定精度はr2=0.83,SEP=0.09%と,いずれも良好であった。さらに,試作した装置により搾乳時の乳成分をリアルタイムに測定することができた。また,乳質測定装置で測定した乳成分と搾乳時の乳量から搾乳1回分の乳成分を算出したところ,実測値と良く一致した。
ISSN:0285-2543
1884-6025
DOI:10.11357/jsam.71.3_63