ウシ乳房炎からの検出菌ずと昼ラクタム系抗菌剤に対する感受性
1988年11から1989年5月までの間に本邦の5地方6地域の66牧場から得られた臨床型乳房炎172例について, 起因菌の検索を実施して検出頻度を集計した。 同時に, 分離菌株を用いて, Cefoperazone (CPZ), Cefazolin (CEZ), Benzylpenicillin (PCG), Ampicillin (ABPC), Methicillin (DMPPC), 及びCloxacillin (MCIPC) に対する感受性 (MIC) を測定した。 その結果, 分離菌ずの検出頻度ではCoagulase-negative staphylococci (CNS) が172検体...
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Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 43; no. 10; pp. 1698 - 1712 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
1990
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ISSN | 0368-2781 2186-5477 |
DOI | 10.11553/antibiotics1968b.43.1698 |
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Summary: | 1988年11から1989年5月までの間に本邦の5地方6地域の66牧場から得られた臨床型乳房炎172例について, 起因菌の検索を実施して検出頻度を集計した。 同時に, 分離菌株を用いて, Cefoperazone (CPZ), Cefazolin (CEZ), Benzylpenicillin (PCG), Ampicillin (ABPC), Methicillin (DMPPC), 及びCloxacillin (MCIPC) に対する感受性 (MIC) を測定した。 その結果, 分離菌ずの検出頻度ではCoagulase-negative staphylococci (CNS) が172検体中94検体 (54.7%) と最も高く, 以下のCorynebacterium SPP.が52検体 (唱Ib検体 (28.5%), Staphylococcus aureus が43検体 (25.0%) であった。Streptcocccus 属は4種 (Streptococcus agalactiae, Streptococcus dysgalactiae, Streptococcus uberis, Streptococcus bovis) が58検体 (33.7%) であった。 分離菌株の薬剤感受性試験ではCNSに対育てセフェム系薬剤 (CPZ, CEZ), ペニシリン系薬剤 (PCG, ABPC, DMPPC及びMCIPC) それぞれのMIC80は0.10~3.13μg/mlの間に分布し, 各薬剤の抗菌力に大差を認めなかった。S.aureus に対する抗菌力はMCIPCが最も優れており, 0.39μg/mlで全株の発育を阻止した。又, DMPPCのMICは全株3.13μg/ml以下に分布しており, Methicillin-resistantsaure5 (MRSA) を認あなかった。 StretCcccus 属に対しては, ペニシリン系薬剤とセフェム系薬剤の抗菌力に差は認あられず, いずれの薬剤も優れた抗菌力を有していた。 グラム陰性菌に対する抗菌力では, セフェム系薬剤がペニシリン系薬剤に比べて優れていた特に, いわゆる第3世代セフェム系薬剤のCPZはEscherichia coli, Klebsiella spp., Enterobacterspp.及びその他の腸内細菌科菌ずに対して優れた抗菌力を有していた。 |
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ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.43.1698 |