自立移動ロボットによる火山地域の探査活動(特集「無人観測ロボット」)

我々のグループは,将来の月惑星表面探査をめざして,移動型探査ロボットの研究開発を進めている.開発したロボットは,宇宙のみならず,火山地域などの不整地においても自由自在に探査を行うことができる.現在,屋内および屋外において基本性能の評価を行っており, 2011年秋に,伊豆大島にて探査実験を行った.実験では,観測地点への誘導制御,観測行動の運用試験を行い,火山地形における探査の課題を明確にした.提案するロボットは,太陽電池による発電を行い長時間の自立運用が可能なため,人間が入ることのできない場所・状況での観測に適している.本稿では,探査ロボットの概要および試験結果について報告する....

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Published in日本惑星科学会誌遊星人 Vol. 21; no. 2; pp. 111 - 120
Main Authors 作田, 真理子, 清水, 拓, アン, オリチロン, 大津, 恭平, 嶋田, 貴信, 大槻, 真嗣, 久保田, 孝, 石上, 玄也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本惑星科学会 2012
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ISSN0918-273X
2423-897X
DOI10.14909/yuseijin.21.2_111

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Summary:我々のグループは,将来の月惑星表面探査をめざして,移動型探査ロボットの研究開発を進めている.開発したロボットは,宇宙のみならず,火山地域などの不整地においても自由自在に探査を行うことができる.現在,屋内および屋外において基本性能の評価を行っており, 2011年秋に,伊豆大島にて探査実験を行った.実験では,観測地点への誘導制御,観測行動の運用試験を行い,火山地形における探査の課題を明確にした.提案するロボットは,太陽電池による発電を行い長時間の自立運用が可能なため,人間が入ることのできない場所・状況での観測に適している.本稿では,探査ロボットの概要および試験結果について報告する.
ISSN:0918-273X
2423-897X
DOI:10.14909/yuseijin.21.2_111