難治性心室性期外収縮に対するamiodaroneの有用性について
難治性心室性期外収縮 (VPC) を有する10例の患者にamiodaroneの経口投与を行い, その有用性につき検討した。Amiodaroneは初回投与量が200~600mg/day, 最高投与量が400~600mg/dayで, 効果判定は心電図モニター記録, 24時間Holter心電図, 12誘導心電図の3分間記録にて行った。10例中6例でVPCの完全抑制が得られた。他の3例では75%以上の抑制効果が認められた。最も効果の低かった症例ではVPCは65%の減少に留まった。VPCの75%以上の抑制に要した日数は4~7日間 (平均5日間) であった。副作用としては、著しく心機能の低下した1例で徐脈...
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| Published in | 心電図 Vol. 5; no. 6; pp. 847 - 854 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本不整脈心電学会
1985
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0285-1660 1884-2437 |
| DOI | 10.5105/jse.5.847 |
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| Summary: | 難治性心室性期外収縮 (VPC) を有する10例の患者にamiodaroneの経口投与を行い, その有用性につき検討した。Amiodaroneは初回投与量が200~600mg/day, 最高投与量が400~600mg/dayで, 効果判定は心電図モニター記録, 24時間Holter心電図, 12誘導心電図の3分間記録にて行った。10例中6例でVPCの完全抑制が得られた。他の3例では75%以上の抑制効果が認められた。最も効果の低かった症例ではVPCは65%の減少に留まった。VPCの75%以上の抑制に要した日数は4~7日間 (平均5日間) であった。副作用としては、著しく心機能の低下した1例で徐脈, 洞停止, 血圧低下を認め投与を中止した。その他では, 無月経, 胸やけ, 頭痛が認められたが, 継続投与可能であった。以上よりamiodaroneの難治性心室性期外収縮に対する有用性が確認されたが, 心不全症例に対する投与には注意が必要と思われた。 |
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| ISSN: | 0285-1660 1884-2437 |
| DOI: | 10.5105/jse.5.847 |