入札プロトコルの形式的検証

入札プロトコルでは匿名性を満たすことが求められるため、匿名否認不能署名方式とよばれる特別な署名方式が用いられることがある。また、入札プロトコルに対して、「落札者が特定される」「不正を行った者は特定される」等という入札プロトコル特有の性質も求められる。このため、入札プロトコルの性質の形式的検証は自明ではなく、これまでの認証プロトコルの検証方法をそのまま用いることができない。本稿では、匿名否認不能署名方式を用いた入札プロトコルの一つを例にして、入札プロトコルの検証に必要な、プロトコルに従う参加者の振る舞いや不正行為、そして、入札プロトコル特有の満たすべき性質の形式化を行う。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本ソフトウェア科学会大会講演論文集 p. 7A1
Main Authors 米崎, 直樹, 萩原, 茂樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ソフトウェア科学会 2002
Online AccessGet full text
ISSN1349-3515
DOI10.11309/jssstconference.19.0.7A1.0

Cover

More Information
Summary:入札プロトコルでは匿名性を満たすことが求められるため、匿名否認不能署名方式とよばれる特別な署名方式が用いられることがある。また、入札プロトコルに対して、「落札者が特定される」「不正を行った者は特定される」等という入札プロトコル特有の性質も求められる。このため、入札プロトコルの性質の形式的検証は自明ではなく、これまでの認証プロトコルの検証方法をそのまま用いることができない。本稿では、匿名否認不能署名方式を用いた入札プロトコルの一つを例にして、入札プロトコルの検証に必要な、プロトコルに従う参加者の振る舞いや不正行為、そして、入札プロトコル特有の満たすべき性質の形式化を行う。
Bibliography:7A-1
ISSN:1349-3515
DOI:10.11309/jssstconference.19.0.7A1.0