睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置の歯科技工

睡眠時無呼吸症候群は,睡眠中に気道が狭窄したり,塞がれたりすることにより断続的に呼吸が止まったり,止まりかけたりする無呼吸状態を繰り返すことで,質の良い睡眠が取れず,日中の強い眠気や疲労感といった自覚症状を伴う疾患である。睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置治療は,医科歯科医療連携によって成立される治療であり,経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP, continuous positive airway pressure)が適応とならない軽症から中等症,あるいはCPAPが使用できない症例に対して口腔内装置を使用することが提案されている。口腔内装置製作に際し,前歯臼歯における叢生や歯の植立状態等で設計に苦慮...

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Published in日本歯科医学会連合雑誌 p. 25-003
Main Authors 長谷川, 彰人, 伊佐次, 厚司, 古橋, 明文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本歯科医学会連合 2025
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ISSN2758-2396
2758-2388
DOI10.57468/jjdsf.25-003

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Summary:睡眠時無呼吸症候群は,睡眠中に気道が狭窄したり,塞がれたりすることにより断続的に呼吸が止まったり,止まりかけたりする無呼吸状態を繰り返すことで,質の良い睡眠が取れず,日中の強い眠気や疲労感といった自覚症状を伴う疾患である。睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置治療は,医科歯科医療連携によって成立される治療であり,経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP, continuous positive airway pressure)が適応とならない軽症から中等症,あるいはCPAPが使用できない症例に対して口腔内装置を使用することが提案されている。口腔内装置製作に際し,前歯臼歯における叢生や歯の植立状態等で設計に苦慮することがある。本稿では,睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置の特性と歯科技工における留意点について解説する。
ISSN:2758-2396
2758-2388
DOI:10.57468/jjdsf.25-003