参画型協働学習におけるファシリテーションモデルの開発

近年,ユビキタス情報社会の推進により協働的な学びの環境が整いつつある.そのような中で,21世紀にふさわしい学びと学校の創造を目指す「教育の情報化ビジョン」に対処した授業実践をはかるには,個別学習・協働学習・一斉学習などの学習形態を弾力的に移行させながら,学習目標の達成に向けた展開が求められる.そのための教師の役割として「支援者(coach)」「促進者(facilitator)」「専門的な助言者(consultant)」などへの意識変革が必要になる.本稿では,国際援助計画手法であるPCM (project cycle management)手法を学習活動プロセスとし,参画する学習領域(参画領域)...

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Published in教育情報研究 Vol. 28; no. 4; pp. 15 - 26
Main Author 武田, 正則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育情報学会 2013
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ISSN0912-6732
2432-1745
DOI10.20694/jjsei.28.4_15

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Summary:近年,ユビキタス情報社会の推進により協働的な学びの環境が整いつつある.そのような中で,21世紀にふさわしい学びと学校の創造を目指す「教育の情報化ビジョン」に対処した授業実践をはかるには,個別学習・協働学習・一斉学習などの学習形態を弾力的に移行させながら,学習目標の達成に向けた展開が求められる.そのための教師の役割として「支援者(coach)」「促進者(facilitator)」「専門的な助言者(consultant)」などへの意識変革が必要になる.本稿では,国際援助計画手法であるPCM (project cycle management)手法を学習活動プロセスとし,参画する学習領域(参画領域)を定義した上で,協働学習の指導プロセスとなる学習ファシリテーションモデルの開発をめざした.具体的には,プログラム評価の視点を取り入れたロケフレームによる単元学習指導案(teaching plan),およびタキソノミー的視点による学習促進案(facilitation plan)を構築し,新たな指導形態を提案する.
ISSN:0912-6732
2432-1745
DOI:10.20694/jjsei.28.4_15