ブレンディング型e-learning学習支援システムの開発と授業実践での利用評価

教育現場におけるe−learningの利用状況や研究動向を概観し,大学の授業の中で利用できるブレンディング型e−learning学習支援システムの機能要件を検討し,システムの設計・開発を行うことを本研究の目的とする.授業形態の分析から,システムの機能要件として授業でやりたいことに合わせてシステムが柔軟に対応でき授業で必要となる機能を簡便に利用できるとよいことが明らかになった.そこで,筆者らは拡張性・可搬性を重視して機能のモジュール化を図ると共に汎用的な技術を利用して設計・開発を行った.次に,講義・演習の各授業形態において本システムを用いて授業実践を行い,システムの評価を行った.その結果,学習者...

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Published in教育情報研究 Vol. 22; no. 3; pp. 37 - 45
Main Authors 北原, 俊一, 新行内, 康慈, 井口, 磯夫, 安達, 一寿, 中尾, 茂子, 綿井, 雅康
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育情報学会 2007
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ISSN0912-6732
2432-1745
DOI10.20694/jjsei.22.3_37

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Summary:教育現場におけるe−learningの利用状況や研究動向を概観し,大学の授業の中で利用できるブレンディング型e−learning学習支援システムの機能要件を検討し,システムの設計・開発を行うことを本研究の目的とする.授業形態の分析から,システムの機能要件として授業でやりたいことに合わせてシステムが柔軟に対応でき授業で必要となる機能を簡便に利用できるとよいことが明らかになった.そこで,筆者らは拡張性・可搬性を重視して機能のモジュール化を図ると共に汎用的な技術を利用して設計・開発を行った.次に,講義・演習の各授業形態において本システムを用いて授業実践を行い,システムの評価を行った.その結果,学習者からシステムの操作性や授業の手順や理解などの効果について肯定的な評価を得た.以上より,開発したシステムは講義型および演習型の授業で利用可能で,より一層の教育効果の向上が期待できると考えられる.
ISSN:0912-6732
2432-1745
DOI:10.20694/jjsei.22.3_37